月刊アイワホーム3月号/「今日も明日もコロッケで家を建てていた時代」と「クチコミの輪に感謝!」と「ホーロー人気上昇中」のお話
住宅業界で昔、流行ったフレーズに「今日もコロッケ、明日もコロッケ」というものがあります。ステキなマイホームを手に入れるためなら、晩ごはんのおかずが毎日コロッケでもがんばるぞ!という意味で使われていましたが、当時の人々の住宅に対する価値観が端的に表されているような気がします。
昭和の時代、住宅はステイタスで、住宅ローンの借り入れ限度額目一杯にローンを組んで家を建てる方がたくさんいました。当時はローン金利も高かったので、こちらが心配になって、もう少し予算を抑えませんか?と言っても、「今日もコロッケ、明日もコロッケで頑張ります!」みたいなやりとりがよくありました。
令和の時代になって、住宅に対する価値観はかなり変わってきました。住宅をステイタスだと考える方はもはや少数派ですし、予算的に30坪の家が建てれたとしても、25坪で十分です、みたいなお客様が増えてきています。
住宅はこれからますますコンパクト化していくと思います。若い世代はモノを持たないシンプルな暮らしを求めるようになっていますし、住宅ローンに縛られずに趣味にお金を使いたいという方も増えてきています。目一杯の予算で豪華な家を建てていた時代を懐かしく思うこともありますが、方向性としては正しい方向に進んでいると思います。
ちなみに「今日もコロッケ、明日もコロッケ」の出どころは、五月みどりさんが昭和36年に発売した「コロッケの唄」という歌謡曲です。歌の内容は、結婚したばかりの奥さんが料理が下手でコロッケしか作れないけれど、ダンナさんはいつも笑顔でコロッケを食べてくれるという微笑ましいラブソングです。けっして住宅ローンで苦しむ歌ではないことを補足しておきます。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎松神子・I様邸(平屋建て)
工事は順調に進み、まもなく完成です。下の写真は、外壁工事が無事に終わり、足場を撤去したI様邸。段違い片流れ屋根+玄関ポーチという少し複雑な形状の平屋建てです。
近くからの写真も載せておきます。
リビングの様子。壁紙工事が終わりました。中央に置かれているのは洗面台やトイレなどの住宅設備です。これらの設置が終われば完成となります。
キッチンの中から見たLDK。幾何学模様のアクセントウォールがスタイリッシュな印象です。
主寝室。照明器具待ちです。完成まであとほんの少しです。
◎八幡・K様邸(半地下収納と蔵のある2階建て/ラ・クーヤBOSS)
前回上棟の様子を紹介したK様邸。工事は順調に進んでいます。
下の写真は躯体(くたい)検査を実施中の検査員の方です。ホールダウン金物や接合金物、筋交いの位置や取り付け方などを細かくチェックしていただきます。
検査員の方が見ていたアンカーボルト。アンカーボルトは建物の基礎と柱をガッチリ固定するための構造用金具です。
躯体検査が終わると次は断熱工事です。アイワホームでは現場発泡のウレタン吹き付け断熱を標準仕様として採用しています。接合金物や電気配線まわりのわずかな空間にも隙間なく充填でき、高い気密性を実現します。
材料を惜しまず、たっぷり分厚く吹き付けるのがアイワホーム流です。
もう一枚。
K様邸の外観。半地下収納や中2階、中3階があるスキップ構造の家には見えないと思います。屋根工事が進んでいます。
K様邸の屋根には栄四郎瓦株式会社の「カパラス」という屋根瓦を使います。南欧(プロヴァンス)風のデザインには欠かせないステキな屋根材です。
◎四国中央市・Y様邸(平屋建て)
基礎工事が始まりました。基礎工事の職人さんが配筋を組んでいます。
配筋検査の様子。上のK様邸のところで躯体検査について書きましたが、配筋検査、躯体検査、中間検査などたくさんの検査を行うことで安全で堅牢な家はできあがっていきます。
基礎が完成し、基礎の断熱施工を進めているところです。基礎断熱を採用した住宅は床下が室内空間となるので底冷えしない暖かい家になります。また床下エアコンを設置することも可能です。基礎断熱を採用する住宅はまだまだ少数派ですが、今後は増えていくと思います。
◎松神子・O様邸(平屋建て)
松神子で新しくO様邸の家づくりが始まりました。8年前に家づくりをさせていただいたお客様の友達の友達からお声がけをいただきました。クチコミの輪がつながっていくような、こういうご縁は大変うれしいものです。
下の写真は古家解体中の様子です。3月末に地鎮祭を行い、4月から家づくりを始める予定です。
完成予定パースを載せておきます。最近平屋の割合が8割ぐらいになってきています。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
ド派手で痛快なアクション映画が好きでよく見ていますが、社会の暗部をえぐり出すような社会派映画も好きでよく見ています。
先日、75歳以上の人だけが安楽死を選ぶことができるようになった世界を描いた「PLAN75」という映画を見たのですが、姥捨て山が制度化された世界がリアルに描かれていて、胸に突き刺さるような衝撃を受けました。
見終わった後いろいろと考えさせられるという表現がありますが、見ている途中からものすごく考えさせられる映画でした。主人公を演じる倍賞千恵子さんに自分を重ねる人もいるでしょうし、自分の親を重ねる人もいると思います。いずれにせよ、心の奥にずっしりと響く名作で、見て損はないと思います。落ち込んでいるときに見ると滅入ってしまうと思いますので、元気な時にぜひ見てみてください。Amazonプライムビデオで無料で配信されています。
◎髙瀨の近況報告
タカラスタンダードのキッチンやユニットバスといえば、以前からホーローが売りだったのですが、最近ホーローの良さが再評価されているのか、タカラスタンダード製の住宅設備の人気が上がっているのを感じます。ちなみにホーローとは、鉄やアルミの表面をガラス成分でコーティングしたもので、工芸品のホーローは七宝焼きと名前を変えたりします。
ホーローは表面がガラスなので、長時間放置しても汚れがしみ込まないですし、油汚れもカンタンに拭き取れます。また中身が金属なのでマグネットもくっ付きます。最近は裏面のカビ掃除が大変だという理由で、シャンプー台やせっけん棚のないユニットバスを選ばれる方が増えています。その場合、百円ショップやニトリで売っているマグネット式の棚にシャンプーやせっけんを置くことが多いので、そういったこともホーロー人気を後押ししているような気がします。
人気上昇にともなって、タカラスタンダードも手ごたえを感じているのか、ショールームのプレゼンテーションがどんどんわかりやすく面白くなってきています。お客様といっしょにタカラスタンダードのショールームに行くことも多いのですが、最近はホーローのプレゼンテーションを見るのが楽しみになってきています。
(タカラスタンダードの新居浜ショールーム)
(続く)