月刊アイワホーム2月号/「床下エアコンのすすめ」と「八幡K様邸の上棟レポート」のお話
床下エアコンについてお客様から質問をいただくことが増えてきました。「床下エアコンってなに?」-初めて聞く方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明すると、一般的なエアコンを床下(建物基礎の内側)に設置して家全体を床下からジンワリと暖める仕組みです。通常の壁付けエアコンや床暖房に比べてたくさんの長所があります。
[床下エアコンの長所]
- 洗面室、廊下、トイレなど家全体が暖まるので、ヒートショックの危険性が大幅に減る
- 市販のエアコンを利用するので、床暖房と比べて圧倒的に初期費用が安い
- 壊れた時も修理が簡単。最悪の場合でもエアコンを交換するだけで済む(床暖房は壊れた時の修理費用が高額になるケースが多いです)
- エアコンからの風が直接体に当たらないので、エアコンの風が苦手な人も安心
長所の多い床下エアコンですが弱点もあり、家を建てるときにあらかじめ基礎断熱をしておかないと利用できません。
アイワホームでも床下エアコン(+基礎断熱)を採用されるお客様が少しずつ増えてきています。採用されたお客様からは「冬でも室温が20度を下回ることがない(八雲町H様)」といったお声をいただいています。
愛媛県はヒートショック発生率全国ワースト5位という不名誉な記録を持っています(ワースト1位はとなりの香川県です)。床下エアコン+基礎断熱の家をたくさん建てて、四国の家は寒いという評価を変えていきたいと思っています。
以下、床下エアコンの施工例を参考に載せておきます。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎外山町・K様邸(平屋建て)
昨年秋に家づくりが始まったK様邸。1月末に無事完成いたしました。完成直後に撮った写真を少しだけ紹介しておきます。
まずは外観。南面にウッドデッキがある平屋建てです。外構工事はこれから行います。
明るいリビング。勾配天井に沿って梁が斜めに架かる登り梁(のぼりばり)を採用しています。
キッチンから見たリビングです。
パントリーのあるキッチン。
落ち着いた色合いの壁紙を採用した主寝室。
◎松神子・I様邸(平屋建て)
前回上棟の様子を紹介したI様邸。工事は順調に進んでいて、2月下旬には完成の予定です。
※3月4日(土)と5日(日)に完成見学会を予定しています。
下の写真は外壁工事が終わったI様邸。これから足場を解体します。
大工工事も終わっています。このあと壁紙工事を行います。
浴室横のランドリールーム兼脱衣所。I様邸は脱衣所と洗面室を別々に設置する独立洗面の間取りプランを採用しています。家族の誰かがお風呂に入っていても気兼ねなく洗面室を使えるのが、独立洗面のメリットです。
◎八幡・K様邸(半地下収納と蔵のある2階建て/ラ・クーヤBOSS)
前回基礎工事の様子を紹介したK様邸。今回は1月末に行った上棟の様子を中心にレポートしていきます。
下の写真は上棟に先駆けて行った土台組みの様子です。水色のボードは断熱材です。K様邸では基礎の内部を断熱する基礎断熱を採用しています。そのため基礎の内側に隙間なく断熱材を敷き詰めていきます。
土台の上から床の下地となる合板を貼っていきます。これで上棟の準備は整いました。
上棟が始まりました。朝8時に撮った写真ですが、すでに1階の柱建てが終わり、梁(はり)と桁(けた)を組み始めています。冬は日が落ちるのが早いので、早朝からテキパキと工事を進めていきます。
2階の床を組んでいきます。K様邸はスキップ構造を採用した5層の家です(商品名/ラ・クーヤBOSS)。写真手前の床が1段下がっていますが、ここが中2階になる部分です。
林立する2階の柱。一般的にスキップ構造の家は耐震性能が低いという弱点がありますが、K様邸は構造材や筋交いをたくさん入れることで、耐震等級3(最高クラスの耐震性能です)を実現しています。
梁と桁を組んでいきます。わかりずらいですが、写真右下の床が少し高くなっています。ここは中3階になる部分で、この場所に浴室と洗面室を作ります。
2階天井にアルミ遮熱シートを貼っていきます。太陽からの放射熱の99%を遮断するので、夏の夜の寝苦しさから解放されます。
屋根の構造材を組んでいきます。
屋根が完成しました。これで上棟終了です。
上棟から3日後、K様ご夫妻に現場に来ていただいて、電気打ち合わせを行いました。電気打ち合わせでは実際の建物の中で、スイッチの位置やコンセントの数、照明の位置などをひとつずつ確認していきます。
◎四国中央市・Y様邸(平屋建て)
基礎工事が始まりました。工事の様子は来月号でレポートします。(下の画像はY様邸の完成予想パースです)
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
大河ドラマの「どうする家康」が面白いです。今川家の人質として生きてきた内気で臆病な青年が次から次へと訪れる人生の岐路を前にして「どうする?どうする?」と悩みまくる、その弱さに共感してしまいます。凡人の家康がたくましく成長していく姿を年末までしっかり見届けたいと思います。
話は少し逸れますが、昨年の「鎌倉殿の13人」は豪華な俳優陣が話題になりましたが、「どうする家康」はそれ以上に豪華な気がします。映画や民放のドラマで主演級の俳優陣が演技を競い合う、それもまた大河ドラマの醍醐味だと思います。
◎髙瀨の近況報告
こどもエコすまい支援事業や地域型住宅グリーン化事業など、各種補助金の申請作業にてんてこ舞いの日々を送っています。補助金によって申請条件や書類の書き方がまったく違うので、毎回難解なパズルを解くような心構えで取り組んでいます。とはいえ最近はオンラインで申請できるようになったので、多少は楽になりました。もう紙の申請書には戻れないと思います。
(続く)