家事には定年が、ありません。
さあ、家づくりを始めましょう。
新居のキッチンはどんな空間にしましょうか?
そんな時、決めるのは大体が奥様です。
毎日毎日何十年も奥様が働かなければいけない場所ですから、
当然でしょう。
でもちょっと待ってください。
ご主人の定年後も、ず~っと一人で頑張れますか?
少し前までは、『男子厨房に入らず』ということで
『男子』は仕事だけに全力を注いでいたんですが、
もうそんな時代じゃありませんよね。
家事を積極的にこなす『男子』が増えてきました。
現代は、女性も外で働いて二人で家計を支える時代です。
だから、必然的に家事も支え合う家庭が多くなりました。
定年後、料理教室に通い始める男性も増えましたよね。
夫婦どちらが先に亡くなるか分からないし、
「私に何かあった時のために」
と積極的に夫に料理を教える妻も多いんです。
あなたのお宅ではどうですか?
料理は常に段取りを考えて動かないといけないので
いい脳トレにもなります。
なんといっても「わが家の味」を自分で作れるようになるのは、
本当に素晴らしい事です。
・・・となると、
二人で作業をしても使いやすいキッチンが必要になります。
高齢になり、今より動くのがつらくなっても、
少ない動作でキチンと片付くと助かりますよね。
夫婦二人暮らしだと、女性が、ほぼ100%毎日料理するんです。
毎日毎日三食作るって、かなりの重労働です。
一人分だと手抜きをしがちで、栄養不足になるので、
二人分の方がいいんですが、
何年も一人で三食作るのはちょっと・・・。
お母さん方は、夏休みの40日ほどの間でも、
子どもの昼食を毎日作るのは大変です。
それを知っている女性には、
老後の大変さは容易に想像できますよね。
老後の昼食は、毎日麺類ってワケにいきませんからね。
定年は、仕事にはあるけど、家事には当然ありません。
特に料理は、家事の中でも労力が必要な分野ですから
お互いの協力は欠かせません。
しかし、今のところ高齢の男性で料理する人は、まだ3割。
もし一人になっても、安心して自立した生活を送れるよう、
全ての男性が料理できる時代が来るといいですね。
最近の高齢者の料理実態から5つの食空間を分析して、
そのニーズをまとめたものを紹介します。
1.身体機能の維持
年をとっても自立していたいから、料理作りを通して身体機能を維持したい。
2.アイデンティティの確認
家族の役に立てるから、自分の味を通じて自分の存在意義を実感したい。
3.自分らしさ
自分の特別な場所だから、食空間では自分らしさを大切にしたい。
4.親しい人との交流
料理で喜んでもらえるから、食空間で家族や友人と交流を深めたい。
5.広々快適
気持ちよく過ごしたいから、食空間は広々快適であってほしい。
奥様が主役だけど、ご主人や子ども達も快適に使えるキッチン。
あなたは、キッチンに何を求めますか?