熱中症を防ごう!
■熱中症の症状は?
初期症状は
「めまい」「立ちくらみ」「足・おなか・腕などの筋肉がつる」
などといったものです。
この場合、水分と塩分を補給し、涼しい場所で休みます。
「頭痛」「吐き気・嘔吐」「全身のだるさ」
が現れたら、涼しい場所で足を心臓より高くして寝ます。
もちろん、水分・塩分の補給も必要です。
「意識障害」「痙攣」「高体温」
といった症状が現れたら、すぐに救急車を呼んでください。
意識を失っているのなら、水分を与えてはいけません。
首・わきの下・太ももを冷やすことに専念してください。
この時、全身が熱いのに汗が出なくなっていたら、非常に危険です。
自律神経が体をコントロールできなくなっています。
全身に水をかけたり、濡れタオル・霧吹きなどを使って
一刻も早く体温を下げることに努めましょう。
■熱中症になりやすい環境は?
気温35℃以上の環境は非常に危険です。
また、気温がそれほど高くなくても、湿度が70%以上あれば危険です。
実際に、高湿度で風通しの悪い20℃程度の部屋で、
熱中症になった事例があります。
また、過去に熱中症を経験したことがある人は、
未経験者よりも再発しやすので、より注意が必要です。
■換気と防犯
家づくりで大切なのは、空気の通り道を計算した窓を配置すること。
室内の空気を動かし、熱や湿気を外に逃がすのです。
でも子供だけでは犯罪や訪問販売が心配ですよね。
必然的に、締め切った空間で過ごすことになります。
ならば、節電しながら涼しさを確保する方法を
一緒に考えないといけませんね。
■節電方法は?
まずは、子供たちが同じ空間で過ごす時間を作ること。
といっても、いつも一緒では喧嘩のモトです。
「食事中」とか「勉強タイム」とか、無理のない範囲で決めるといいですね。
その時、エアコンと扇風機の併用を教えます。
エアコンの風に対して90度の位置から扇風機の風を当てると、
部屋全体に効率良く冷気が行き渡ります。
実際にいろんな角度から風を当て、親子で実験してみてください。
28℃の温度設定でも、十分涼しくなりますよ。
■室内での熱中症対策は?
大切なのは、熱中症になりやすい環境を理解してもらうこと。
飲み物は、水筒やペットボトルを活用しましょう。
自分が飲んだ量を把握できるし、冷蔵庫の開閉数を減らせます。
スポーツドリンクもいいのですが、飲みすぎは糖分過多のモトです。
必ず、麦茶や水を併用しましょう。
梅干し・塩・塩飴など、簡単に塩分を補給できるものも常備してくださいね。
次に、温湿度計で各部屋の様子が分かるようにし、
扇風機やエアコンの使い分けを教えましょう。
涼しければいいと油断していると、冷房病になってしまいますから。