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月刊アイワホーム9月号/「完成写真大公開!勾配天井と母屋あらわしの平屋建て」と「全館空調をおすすめしない理由」と「ダクト式とダクトレス、2つの第一種換気システム」のお話

|Date:2022年9月16日 | Category:月刊アイワホーム |

 

先日の完成見学会にご来場いただいたお客様の中に、全館空調を検討されている方がいらっしゃいました。全館空調は、現時点ではいろいろと課題の多い仕組みだと思っているので、正直に「やめた方がいい」とアドバイスさせていただきました。

 

[全館空調のイメージ図(スーモのHPから引用)]

 

 

太陽光発電システムや蓄電池など、住宅関係の機械設備にはそれぞれメリットとデメリットがあり、一概に良い悪いではなく、ご家族のライフスタイルに合わせて取捨選択するのがよいと思っているのですが、こと全館空調に関しては、ライフスタイルに関わらずやめた方がいいというのが正直なところです。以下、その理由を簡潔に説明いたします。

 

1)故障した時にものすごくお金がかかる。

 

冷蔵庫や車などと同じで、機械はいずれ必ず故障します。その時の修理・交換費用がものすごく高額で、修理で100万円前後、交換で200万円ほどかかることが多いです。全館空調を修理交換するより、全部の部屋に普通のエアコンを付ける方が安いので、全館空調を壊れたまま放置している家がたくさんあります。

 

 

2)故障した時に、逃げ場がなくなる。

全館空調が故障すると家の中に逃げ場がなくなります。真夏の夜に故障した場合、熱中症の危険があります。

 

 

3)温度調整が難しい。

男性と女性、高齢者と子供など、家族の体感温度が異なる場合、部屋ごとに温度調整ができないことが大きな不満となります。

 

 

他にも過乾燥になったり、電気代が思った以上にかかったり、注意すべき点はいろいろありますが、上記がアイワホームが全館空調をおすすめしない主な理由です。機会があればまた、おすすめの住宅設備やおすすめしない住宅設備について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

ただいま家づくり進行中!のコーナー

 

◎港町・T様邸(平屋建て)

 

母屋あらわしの勾配天井を採用した開放感のあるLDK、家族だんらんエリアと個室エリアを回遊動線で区切った斬新な間取りプラン、遊びこころいっぱいの壁紙など、見どころたくさんのT様邸が完成いたしました。プロのカメラマンにお願いして完成写真を撮ってきましたので、その一部を紹介したいと思います。

 

T様邸の外観。少し離れた道路から平屋らしい写真が撮れました。

 

 

勾配天井に母屋あらわしを施した南向きのLDK。開放感いっぱいの明るい空間になりました。

 

 

角度を変えて撮ったLDKの写真。勾配天井は視線が斜め上に抜けるので、実際の高さ以上に空間の広がりを感じることができます。

 

 

南向きの広々キッチン。写真の左奥にはパントリーを設けています。

 

 

個性的な壁紙をアクセントウォールに採用した洋室。4つ設けた洋室のひとつです。

 

 

子供部屋はシンプルな内装に。幾何学模様の壁紙がアクセントになっています。

 

 

家の中心に設けた大容量のファミリークローゼット。濃いグリーンと個性的な絵柄の壁紙の組み合わせがステキだと思います。

 

 

少し不思議な写真ですが、T様邸の間取りプランの大きな特徴の回遊動線を撮影した1枚。写真中央の壁の向こう側(裏側)は先ほど紹介したファミリークローゼットです。回遊動線とファミリークローゼットで、LDKを中心とした家族だんらんエリアと家族それぞれの個室エリアを切り分けている点が、T様邸の間取りプランの特徴です。

 

 

洗面台とランドリールーム。写真のように、T様邸は独立洗面を採用されています。独立洗面は、年頃の女の子がお風呂に入っている間、家族のだれも洗面台を使えない、もしくは使いづらいというよくある問題を解決します。

 

 

 

 

◎中村松木・T様邸(2階建て)

 

4月から始まったT様邸の家づくりが無事に完了しました。下の写真は完成したT様邸です。

 

 

キッチンからみたダイニングです。

 

 

ボルダリングウォールのような個性的な壁紙を選ばれた階段ルームです。要所要所に個性的な壁紙を使うのはオススメです。

 

 

 

 

◎松原町・K様邸(平屋建て)

 

8月8 日に行った上棟の様子を紹介します。

 

まずは土台の上に柱を建てていきます。

 

 

梁(はり)と桁(けた)を組んでいきます。ちなみに建物の上から見たときに、長辺に使うのが桁で、短辺に使うのが梁です。

 

 

小屋裏パネルを施工していきます。写真の左下部分、コの字型に天井が開いていますが、この部分は母屋あらわしの勾配天井になります。

 

 

遮熱シートを貼っていきます。太陽の輻射熱を99%反射してくれるので、夏にエアコンがよく効く省エネ性能の高い家ができあがります。ただし施工中は照り返しでとても暑いです。真夏の施工は、西遊記に出てくる火炎山のような灼熱地獄です(この日がまさにそういう感じでした)。

 

 

屋根を支える小屋束と母屋を組み…

 

 

母屋の上から垂木を施工していきます。

 

 

垂木の家から屋根の下地材となる野地板を貼ります。これで無事、上棟完了です!

 

 

家の中に入って、母屋あらわしの勾配天井になる部分を撮影しました。

 

 

上棟直後のK様邸。

 

 

上棟から1週間後、外構工事の打ち合わせに来られたK様ご夫妻。白いTシャツの男性は、外構工事の職人さんです。バイクガレージの位置についてミーティング中です。

 

 

 

 

◎四国中央市・T様邸(平屋建て)

 

T様邸の家づくりも順調に進んでいます。下の写真は8月2日に行った上棟の様子です。この日も暑かったです。

 

 

T様邸も母屋あらわしの勾配天井を採用しています。

 

 

垂木を組み・・・

 

 

野地板を貼って、上棟完了です。

 

 

上棟翌日のT様邸。耐力面材の施工を進めています。

 

 

こちらは上棟から2週間後の写真。遮熱防水シートの施工が終わっています。

 

 

上の写真から1週間後。外壁工事が始まっています。

 

 

[おまけの写真]

壁に開けた孔から日光が射し込んできて、まるで照明器具のようでした。ちなみにこの孔はダクトレスの第一種換気システムを施工するための孔です。

 

 

話は少し逸れますが、第一種換気システムを採用する場合、ダクト式にするか、ダクトレスにするか、悩まれる方が多いと思います。どちらも一長一短がありますが、現時点では、特にメンテナンスの観点からダクトレスに優位性があるように思います。メンテナンスの際、ダクト式は脚立に上って、天井裏のフィルターを取り外して掃除する必要があります。メンテナンスは毎年2回必要で、フィルターにはかなりの虫の死骸がたまるので、さぼるわけにはいきません。高齢者にはかなりハードで危険な作業だと思います。

 

ダクト式第一種換気システムのイメージ図。パナソニックの第一種換気システムの取り扱い説明書の表紙イラストです。

 

 

ダクトレスの第一種換気システムのイメージ図。これを各部屋の壁の中に埋め込みます。70秒ごとに吸気と排気が切り替わる仕組みです。ダクト式に比べてメンテナンスは格段に楽です。

 

 

 

 

◎外山町・K様邸(平屋建て)

 

農地転用の許可が下り、ようやく造成工事が始まりました。早く家づくりがしたくてうずうずしています。

 

造成用の重機が入りました。

 

 

造成が進む敷地。

 

 

 

 

◎八幡・K様邸(半地下収納と蔵のある2階建て)

 

八幡地区で新しくK様邸の家づくりが始まります。半地下収納と蔵のある家です。工事はまだ少し先ですが、完成予想パースを載せておきます。

 

 

 

 

アイワホームの近況コーナー

 

◎岸の近況報告

 

コロナ禍以降、すっかり家飲み派になってしまいましたが、たまに外で飲むと生ビールの美味しさにあらためて感動してしまいます。缶ビールとはあきらかに味に違いがあります。

 

そんな話を職人さんとしていたら、「アサヒスーパードライの生ジョッキ缶。あれは本当に旨いですよ」というので飲んでみたら、本当に生ビールと同じぐらい美味しくて感動しました。家飲みが主流になれば、すぐにそれに対応した商品を企画して、開発して、売り出す。えらいと思います。

 

 

 

 

感動といえば、「コーダ あいのうた」という映画はかなりの感動作でした。両親と兄が聴覚障害を持っていて、家族でただひとり耳の聞こえる少女が歌手を目指す物語です。アカデミー賞の作品賞と脚色賞を受賞しています。おすすめです!

 

 

 

◎髙瀨の近況報告

 

下の写真は、一年点検で伺った御蔵町K様邸のお庭にあった手作りのブランコです。なかなか本格的で、思わず写真に撮ってしまいました。K様邸には生まれて1カ月のかわいらしい女の子の赤ちゃんがいて、ほっこりさせていただきました。

 

(続く)

 

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