月刊アイワホーム8月号/「感謝の言葉は言える時に言っておきましょう」と「新しい家づくりが2棟はじまります!」のお話
お盆にはご先祖様の霊が帰ってくると言いますが、亡くなった方の魂が本当にこの世に戻って来るのであれば、もう一度会って感謝を伝えたい方が二人います。
お一人は6月に亡くなられたSさんです。Sさんはもう何十年もご夫婦でアイワホームの美装を行ってくれていた方です。美装とはお引き渡しの前に家全体の清掃をすることで、養生を外して、埃や塵を掃除した後に、水回り・窓回り・建具・床などを磨いてすみずみまでキレイにするという大変なお仕事です。この仕事をSさんはとても丁寧に行ってくれていました。しかし、ご自宅で急に倒れられたそうです。突然のお別れで、今までの感謝を伝えることができませんでした。
もう一人は5月に亡くなられたE銀行のIさんです。帰宅途中の交通事故で、テレビのニュースにもなったのでご存じの方も多いかもしれません。彼は新居浜支店の融資担当の次長さんだったのですが、アイワホームをいつも応援してくれていて、ローンの相談に行った方がアイワホームを検討しているというと、「いい家を安く建ててくれるいい会社ですよ」と言ってくれていたそうです。お客様から後々に「Iさんの一言が決め手になったのです」といった話を聞かせてもらったことが何度かありました。杓子定規にローンの可否を判断する銀行マンが多い中、シングルマザーの方や転職直後の方など、通常はローン審査が厳しい場合も、お客様の人となりを見て判断するところがあり、本当の銀行マンと思える方でした。
残念ながらお二人に直接感謝を伝えることはかないません。生きている間にもっと遠慮なくありがとうの気持ちを伝えておけばよかったと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎土橋・K様邸(2階建て)
3月から家づくりが始まったK様邸が無事に完成いたしました。お引渡し前の写真をいくつか紹介しておきます。
こちらは1階の吹き抜けリビング。最近、平屋建てを建てることが多いせいか、吹き抜けの開放感が妙に新鮮に感じます。
続いてキッチンから見たリビングです。落ち着いたカラーのシステムキッチンはタカラスタンダード製です。
K様邸の外観。グレーとブラウンの組み合わせで、軒天と破風もブラウンで仕上げています。ジャパニーズモダン風のカラーリングです。
◎東雲町・I様邸(2階建て)
まもなく完成の予定です。下の写真のように外壁工事はすべて終わり、足場も解体済みです。
屋内では壁紙工事が進んでいます。
壁紙を貼り終えた2階の洋室。この後、コンセントや照明といった電気器具を取り付けたら、いよいよ完成です。
◎阿島・I様邸(平屋建て)
家づくりは順調に進んでいます。
下の写真は、第三者機関の検査員による躯体検査の様子です。設計図通りに接合金物が設置されているか、筋交いの量や施工精度は問題ないかなど細かくチェックしてもらいます。
躯体検査が終わり、断熱工事が始まりました。アイワホームでは現場吹き付けの発泡ウレタンフォームを断熱材として使用しています(標準仕様です。ほかの断熱材を選ぶことも可能です)。
建物の外では外壁工事が進んでいます。矢印(1)の壁には外壁用の無垢の杉板を張っています。
矢印(2)の壁にはモスグリーンのガルバリウム鋼板を張っています。ガルバリウムと板張りを組み合わせたスタイリッシュなI様邸の外観、完成が楽しみです。
◎八幡・K様邸(2階建て)
7月下旬に上棟を行いました。
2階の柱と梁、桁を組む職人さんたち。写真中央、床が少し凹んでいる箇所は、吹き抜けになります。
天井にアルミ遮熱シートを貼っていきます。太陽光が反射して、灼熱の暑さです。
屋根組みまで終わりました。上空のすじ雲がきれいですね。
垂木の上から野地板(屋根の下地材)を貼っていきます。遮蔽物がなにもないまさに炎天下での作業です。
野地板の上にアスファルトルーフィングという屋根用の防水シートを貼り終えたら、本日の作業はすべて終了です。
午後5時すぎ、無事に上棟完了となりました。関係者の皆様、暑い中、本当にお疲れさまでした!
◎松神子・A様邸(平屋建て)
新しくA様邸の家づくりが始まりました
こちらがA様邸の建築予定地です。すでに根伐りという基礎工事の下準備が始まっています。
A様邸の完成イメージ図を載せておきます。テラコッタ瓦の屋根にベージュの塗り壁を組み合わせた南欧風(プロヴァンス風)の外観になる予定です。
◎船木・O様邸(平屋建て)
もうひとつO様邸の家づくりも始まります。O様はもともと他の建築会社でプランニングを進められていたのですが、建築本体価格のわりに総額が高いと疑問に思われて、当社に相談に来られたという経緯があります。
その建築会社さんの資金計画書を見せていただきましたが、各種申請費用を多めにとって、その分建築本体価格を割安に見せるという、昔からよくある営業手法を実践されていました。
建築本体価格ではなく、付帯工事費や諸経費を含めた総額を見る…建築会社を選ぶ時の鉄則です。総額を見て、「こんなものか」と安易に納得せずに、疑問に思ったらほかの建築会社にも相談するようにしましょう(アイワホームにお声がけいただけると大変うれしいです!) 。
話が少々逸れてしまいました。下の写真が、O様邸の建築予定地です。南道路の陽当たりの良い土地です。すでに基礎工事の職人さんにお願いして、雑草の処分を行っています。
こちらがO様邸の完成イメージ図です。外壁はグレー、屋根はアップルグリーン。落ち着いた色合いのナチュラルな外観の家になる予定です。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
上棟は、大工はもちろん、電気工事の職人、外壁工事の職人、板金の職人、プレカット工場の営業マンなど、その家の建築にかかわる多くのスタッフの力を結集して一気呵成に行います。今月のブログで紹介した八幡K様邸の上棟も、総勢13人で行ったのですが、上棟の際にいつも悩まされるのが駐車場の問題です。全員が車で来るので、上棟の日限定で10台分以上の駐車場を確保しなければならないのです。
実際、どのようにして駐車場を確保しているかというと、現場の周辺をぐるぐる歩き回り、売地や空き地を探して、売地の場合は不動産会社に、空き地の場合は所有者に掛け合って使わせていただいています。後者の場合は、だれが所有者かすぐにわからないので、刑事さんのように近隣の方に聞き込みを行ったりもします。
以前、空き地の使用許可をいただいて安心していたら、上棟の数日前に所有者の方から「地元の催しで使う予定があったことをうっかり忘れていた。申し訳ないけど他を探してください」と言われて青ざめたことがあります。
家づくりのことで青ざめるようなことはまずないのですが、駐車場確保の件で青ざめることは数年に一度あります。上棟時の駐車場を確保してくれるサービス。誰かそんなサービスを始めてくれないでしょうか?真っ先に利用すると思います。
八幡K様邸の上棟時に確保した駐車場。売地の看板が出ていたので、仲介の不動産会社にお願いして使わせていただきました。
◎髙瀨の近況報告
先月、松神子のA様邸と船木のO様邸で地鎮祭を行わせていただきました。アイワホームでは、特にお施主様からのご指定がなければ、その地域の氏神神社を調べて、そこの宮司さんに地鎮祭をお願いするようにしています。
今までたくさんの宮司さんの地鎮祭を見てきましたが、地鎮祭の段取りや祝詞(のりと)の文面は大体同じで、大きな違いはありません。ただ祝詞の詠み方というのでしょうか、奏上の仕方というのでしょうか、そこには宮司さんごとの個性やクセがあって、聞いていてなかなか面白かったりします。
恥ずかしそうに小声で奏上する宮司さんもいれば、思わず聞き惚れるようなバリトンボイスで奏上する宮司さんもいらっしゃいます。地鎮祭に参加される際は、宮司さんの祝詞奏上にぜひ注目してほしいと思います。
松神子A様邸の地鎮祭の様子。
船木O様邸の地鎮祭準備の様子。どれだけ暑くてもちゃんと着物(装束)を着ないといけないので、夏の地鎮祭は宮司さんも大変だと思います。
(続く)