月刊アイワホーム5月号/「蒸気排出ユニットより蒸気レス炊飯器がおすすめ」と「シルベスター・スタローンは73歳でもカッコいい!」のお話
先日、あるお客様とキッチン収納の打ち合わせをしていた時の話です。背面カウンターに置く炊飯器からの蒸気で、キャビネット底面が汚れたり、傷んだりするのがイヤなので、「蒸気排出ユニット」を付けたいというご相談がありました。
蒸気排出ユニットとは、下の画像のような機械で、メーカーによって多少異なりますが、おおよそ5万~7万円ぐらいで付けることのできるシステムキッチンのオプションです。
(リクシルの蒸気排出ユニット)
蒸気排出ユニットを付けたいというお客様はそれほど多くないのですが、炊飯器からの蒸気が気になるお客様は多く、「他の方はどうされていますか?」とよく聞かれます。
こういった質問をいただいた時は、まずは「蒸気レス炊飯器」のお話をするようにしています。蒸気レス炊飯器とは、その名の通り、蒸気の出ない炊飯器で、発売されてから10年以上経つのですが、まだまだ知らない方が多いようで、その存在を知ると、みなさん安心されて、炊飯器の蒸気問題はほぼ解決となります。
(三菱電機の蒸気レス炊飯器「備長炭 炭炊釜 蒸気レスIH」)
昔から照明器具やエアコンについては、ある程度の知識が、設計や実際の建築工事の場面で必要だったのですが、最近は、コードレス掃除機の充電スタンド置き場やルンバなど自走式掃除機の収納場所、大型化する壁掛けテレビの下地材の強度、天井付けスピーカーの配線、そして今回の蒸気レス炊飯器など、家づくりで必要とされる電化製品の知識が年々増えてきているような気がします。
蒸気レス炊飯器の話に戻りますが、蒸気レス以外に、「蒸気カット」あるいは「蒸気セーブ」の炊飯器もあります。この2つは蒸気を8割ほどカットしますが、多少の蒸気は排出されるので、購入時に間違わないように注意が必要です。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎星原町・G様邸(2階建て注文住宅)
先月号で完成の報告をさせていただいたG様邸ですが、外構工事も無事に終わりましたので、その写真を載せておきます。コンパクトな敷地ですが、ちゃんと車2台を停めることができます。
◎御蔵町・K様邸(平屋建て)
前回外壁工事と断熱工事の様子を紹介したK様邸。工事は順調に進んでいます。
外壁工事が終わり、足場が撤去されました。ウッドデッキもできあがっています。
道路側から撮影したK様邸。左奥の、建物が少し突き出たところは、バイク用のガレージです。K様邸はビルトインバイクガレージの平屋建てです。
こちらがそのビルトインバイクガレージです。壁には棚やフックを自由に取り付けられるように、OSB合板を採用しています。
屋内の様子。これからクロス(壁紙)工事を行います。
リビングの勾配天井と登り梁(のぼりばり)。登り梁は視線が縦に抜けるので、空間が広く見える効果があります。
◎東雲町・U様邸(ラ・クーヤBDF)
5月末の引き渡しに向けて、順調に工事が進むU様邸。外壁工事も無事に終わりました。
家の中では、壁下地の石膏ボードにパテ処理を行っています。パテ処理とは、下地材の継ぎ目とビス穴をパテで埋めていく作業です。パテ処理を丁寧にするかどうかで、壁紙の仕上がりが変わってきます。アイワホームのクロス職人は丁寧にパテを二度塗り、三度塗りしてくれるので、仕上がりがきれいで助かります。
◎萩の台・M様邸(ラ・クーヤUSAフラット)
6月中旬の完成に向けて順調に工事が進んでいます。下の写真はゴールデンウィーク明けの5月7日に撮影した外観写真。ベージュグレーの落ち着いた印象の外壁がM様邸の特徴です。
M様邸の外壁材には、少しモザイク状の模様が入っています。このタイプの外壁材を選ぶ方は少ないのですが、実際に建物の前に立って見上げると、なかなかオシャレです。
家の中では、壁下地の石膏ボードの施工が進んでいます。左側の壁に埋め込んでいるのは、壁掛けテレビ用の補強材です。どこに設置してもいいように、大きめに補強材を入れるようにしています。
石膏ボードの施工が終わると、クロス(壁紙)工事が始まります。完成まであと少しです。
◎又野・T様邸(平屋建て)
4月26日、抜けるような青空の下、上棟を行いました。
下の写真は上棟の6日前、4月20日の写真です。上棟に先立ち、土台を組んでいるところです。基礎の上に乗っかっている黒い板状のものは基礎パッキンという、床下の通風を確保するための部材です。基礎の上に置かれた黒い基礎パッキンをなぞるように見ていくと、T様邸の複雑な形状がおわかりいただけると思います。
話は少しそれますが、基礎パッキンが登場したのは1970年代後半です。それ以前は、床下の通風を確保するために、基礎のところどころに長方形の床下通風口を開けていました。通風口は、基礎を切欠きする分、耐震性が弱まるのと、空気が淀む場所ができ、そこに湿気が溜まることが大きな欠点でした。
その欠点を克服したのが基礎パッキンです。基礎の全周で通気するので、床下通風口に比べて、約2倍の換気量があり、建物の床下環境が大幅に改善しました。ちなみに基礎パッキンはほとんどの工務店、ハウスメーカーで使っている部材で、アイワホームならではの工法ではありません。(念のため)
話をT様邸の上棟に戻します。4月26日10時55分のT様邸。平屋なので、進行が速いですね。
11時30分。天井にアルミ遮熱シートを貼り終えました。天井用のアルミ遮熱シートは、アルミ成分97%の非常に遮熱効果の高いものを使用しています。太陽からの輻射熱を99%遮断するので、夏の冷房の効き具合→すなわち住宅の省エネ性能→すなわち夏の光熱費がまるで違います。さきほどの基礎パッキンと違って、このアルミ遮熱シートは採用している工務店がまだまだ少ない、アイワホームの大きな特徴です。
アルミ遮熱シートの施工が終わると、その上から小屋束などの屋根の構造を組んで行きます。
17時20分。無事に上棟が終わりました。
◎坂井町・W様邸(平屋建て)
下の画像は、WEBカメラで撮影した5月7日のW様邸です。翌週に上棟を控え、土台の施工がほぼ完了しています。わずかなスタッフでたくさんの現場を管理するため、アイワホームではWEBカメラをすべての現場に設置しています。現場の職人さんにWEBカメラを見ながら指示出しをしたり、強風時の現場の様子を確認したり、なくてはならない家づくりの相棒です。
W様邸の上棟は、5月13日に行いましたが、その様子は来月号の月刊アイワホームで紹介したいと思います。
◎寿町・Y様邸(2階建て注文住宅)
4月27日。基礎の配筋検査を受け、合格しました。
5月8日、基礎完成!次回、上棟の様子をレポートする予定です。
◎大生院・O様邸(ラ・クーヤBD)
敷地の造成に先立ち、古い鉛製の給水管を、ポリエチレン製の給水管に取り替える、給水管取出し替工事を行いました。
下の写真は、取り替え前の鉛製の給水管。左の太い配管は水道局の配水管(本管)です。鉛製の給水管は、経年劣化で漏水が起こるため、現在、全国の自治体でポリエチレン製の給水管への切り替え作業が進められています。
交換完了。
工事完了!右側がO様邸の建築予定地です。
◎田の上・Y様邸(ラ・クーヤ)
いよいよ解体工事が始まりました。この後、写真正面の白い倉庫のような建物を解体していきます。住宅ではないので、解体はすぐに終わる予定です。
◎多喜浜・T様邸(平屋建て)
多喜浜で新しくT様邸の家づくりが始まりました。昨年にお引渡しをさせていただいた同じ多喜浜のM様からご紹介いただいたお客様です。
まずは、完成イメージ図をご覧ください。段違い片流れ屋根の平屋建てです。
敷地も紹介しておきます。6月に造成工事、7月に基礎工事、8月に上棟を予定しています。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
又野のT様邸の上棟で、屋根に上がった時の話です。すぐ近くにこんもりと植物が生い茂っている畑のような、丘のような景観を発見しました。「あれ?周りは全部宅地だったはず・・・」と思いながら近づいていくと、そこには屋根を完全に雑草に占領された古家がありました。
少し遠くから撮影。
もう少し近づいて撮影。いったい家の中はどんなかんじになっているのでしょうか?怖いもの見たさというか、非常に興味があります。
話は変わりますが、ゴールデンウィーク中に、シルベスター・スタローン主演のランボーシリーズ完結編「ランボー ラスト・ブラッド」を見ました。一作目は今から約40年前の1982年製作で、当時スタローンは36歳。今回見た完結編(5作目)は2019年製作で、スタローン73歳。
年老いたランボーはもはや体のキレはまったくないですが、相変わらずメチャクチャに強いです。ちょっと残虐な描写が多いので、お子様向けではないのですが、多少我慢して最後に怒り大爆発!というシンプルな勧善懲悪ものが好きな方はぜひ見てみてください。スタローンは老いてもカッコ良かったです。
ランボーシリーズ第五作目にして完結編。「ランボー ラスト・ブラッド」2019年製作。
ランボー第一作目。1982年製作。
◎髙瀨の近況報告
ゴールデンウィーク中は、WOWOWで木村文乃さん主演の「殺人分析官」シリーズを見たり、小栗旬さんと星野源さんダブル主演の映画「罪の声」を見たり、今さらながら「パラサイト 半地下の家族」を見たり、インドアな日々を過ごしました。早く自由に外出できる日々が戻ってきてほしいです。
(続く)