月刊アイワホーム4月号/「平屋が注文住宅の主流になる日も近いかも」と「平屋の長所」と「国領川のソメイヨシノ」のお話
平屋が全国的にブームです。アイワホームの場合も、ここ1~2年で平屋の割合がぐっと増え、昨年は建築棟数の約半分が平屋建てでした。10年前は年に1棟あるかないかでしたので、今後は地価の高い都市部はともかく、比較的土地の安い地方では平屋建てが注文住宅の主流になるような気がします。
そんな中、先日本屋さんで「すごい平屋」という本を見かけて購入しました。30人以上の建築家が設計した60軒以上の平屋の間取りがイラストで紹介されていて、とても興味深く読ませていただきました。中には奇抜な間取りもありましたが、参考になるところは多かったです。この先、平屋の間取りはまだまだ進化していくように思います。しっかり情報を集めて、暮らしやすい平屋を建てていきたいと思います。
(「すごい平屋」出版元のエクスナレッジ社のHPから拝借した誌面画像です)
せっかくなので、平屋建ての長所を簡単に紹介しておきます。
1)階段の上り下りがないので、高齢者に優しい‐‐‐家は数十年先を見据えて建てる必要があります。今は元気でも、人は必ず年を取ります。
2)上下移動がないので家事動線がスムーズ‐‐‐1階で洗濯して2階のベランダに干したり、掃除機をもって階段を上ったり下りたりといったことがありません。
3)地震に強い‐‐‐2階がないので構造的に安定します。
4)メンテナンス費用を抑えられる‐‐‐外壁の補修や修繕の際、大掛かりな足場を組む必要がないので、2階建てより安くなります。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎八幡・J様邸(2階建て)
完成に向けてラストスパートのJ様邸。外壁工事も完了しています。
家の中では壁紙(クロス)工事が進んでいます。下の写真は主寝室です。シックで落ち着いた印象の壁紙を貼っています。
◎中萩町・M様邸(平屋建て)
前回上棟の様子をレポートしたM様邸、工事は順調に進んでいます。下の写真は、3月下旬に撮影したM様邸の外観です。塗装用のサイディング下地材の施工が終わり、これからリシン吹き付けを行います。
家の中では発泡ウレタンフォームによる断熱工事が終わり、木工事が進んでいます。下の写真は、たっぷりのウレタンフォームを吹き付けたM様邸の天井です。
M様邸の勾配天井+水平梁表しのリビングです。正面の壁には壁掛けテレビを設置する予定なので、大きめに下地補強をしています。左奥にアールの下がり壁があるのがわかりますでしょうか?この壁の左側がM様邸の見どころのひとつのヌックになります。家の中に設けた小さな隠れ家的なスペースのことをヌックといいます。
こちらは玄関横の土間収納になるスペースです。たくさんの収納棚を設置するので、壁全面に下地補強を施しています。
◎港町・T様邸(平屋建て)
T様邸では、敷地の造成工事、給水の引き込み工事、雨水排水の引き込み工事が終わり、地鎮祭を行いました。
造成が終わったT様邸の建築予定地。
排水管の引き込み工事を行う職人さんたち。
給水・排水の引き込み工事が終わったT様邸の敷地。日当たりの良い南西の角地に、片流れ屋根のシンプルモダンな平屋を建てていきます。
4月7日。地鎮祭を行いました。
◎中村松木・T様邸(2階建て)
着々と解体工事を進めています。
◎松原町・K様邸(平屋建て)
松原町で新しくK様邸の家づくりが始まります。回遊動線、造作書棚、勾配天井、独立洗面など、見どころいっぱいの平屋建てです。下の写真は、K様邸の建築予定地です。これから造成を行います。
こちらがK様邸の完成イメージ図です。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
早朝に国領川の河川敷をよく散歩するのですが、先日、ソメイヨシノが満開でとてもきれいだったので、何枚か写真を撮ってきました。
余談ですが、ソメイヨシノは、江戸時代の植木職人がオオシマザクラとエドヒガンという桜を交配させて作った一代限りの交雑種で、世界中のソメイヨシノはすべて、人が接ぎ木や挿し木で育てたものです。それゆえに遺伝子を解析すると、世界中のソメイヨシノのDNAはすべて同じです。いわゆるクローンということになります。何百本ものソメイヨシノが一斉に咲いて一斉に散る理由はそこにあります。
◎髙瀨の近況報告
毎年3月になると、髙瀨家の恒例行事として、家の近くの畦道で土筆狩り(土筆採り)を行います。バケツ一杯の土筆を採り、水洗いをして、節目のはかまを丁寧にとりのぞき(この作業が一番大変です。爪の中が真っ黒になります)、丸一日水に浸けてアク抜きをしたら、下ごしらえ完了!そのあと、卵とじや天ぷらにしていただくのですが、季節の旬の味覚というかんじでとても美味しいです。
ゼンマイやわらびを採っている方はたまに見かけるのですが、土筆を採っている方はあまりいません。美味しいので、来年、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
(続く)