月刊アイワホーム4月号/「スキップ構造の家と平屋建て、新しく2邸の家づくりが始まりました!」と「80年周期で大変動が起こる説」のお話
今回の新型コロナウイルス騒動で、数年前に読んだ「気候変動は歴史を変える」という本のことを思い出しました。高橋浩一郎という方が書いた本なのですが、彼はその本の中で、「日本は80年ごとに大変動に見舞われる」と指摘しています。
- 1620年:1615年に大坂夏の陣で豊臣氏が滅亡し江戸幕府が始まる
- 1700年:1707年に宝永大地震が起こり、その後富士山が噴火。享保の改革が始まる
- 1780年:1783年に岩木山と浅間山が連続で噴火し、天明の大飢饉が起こる。日本全体で90万人以上が亡くなる
- 1860年:1853年黒船来航、1868年明治維新
- 1940年:1941年太平洋戦争始まる
- 2020年:新型コロナウイルス??
ちなみにこの本が出版されたのは1994年です。ノストラダムスの大予言など、オカルト的な話はあまり信じないのですが、この80年周期説については、多少信ぴょう性を感じています。なんとかあと80年生き延びて、2100年にも大変動が起こるか、この目で確かめたいと思います。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎川東・I様邸(回遊型動線のキューブハウス)
工事レポートに入る前に完成見学会のお知らせがあります。4月18日(土)・19日(日)の両日、I様邸で予約制の見学会を行います。料理、掃除、子育てをできるだけカンタンに楽しく行うために、奥様と設計士が考え抜いた家事動線をご覧いただけます。
完全予約制の見学会ですので、興味のある方はご予約の上、ぜひご来場ください。イベントの詳細はこちらに掲載しています。
それでは完成に向けてラストスパート状態のI様邸のレポートを始めたいと思います。まずは立方体(キューブ)形状のI様邸の外観です。外壁工事が終わり、足場が解体されました。
家の中では、クロス(壁紙)工事が始まっています。下の写真は、石膏ボードのつなぎ目とビスの頭部分に丁寧にパテを塗っているところです。このように下地を平らに仕上げた後で、壁紙を貼っていきます。
キッチンの折り下げ天井もパテ処理が終わりました。完成まであと少しです。
◎四国中央市・T様邸(見晴らしの良い高台に建つ平屋建て)
T様邸も工事レポートに入る前に完成見学会のお知らせがあります。4月25日(土)・26日(日)の両日、T様邸で予約制の見学会を行います。
リビングの大開口から瀬戸内海が一望できる「海の見える家」です。眺望はもちろん、造作した洗面化粧台や無垢材の床などこだわりいっぱいのお家です。こういう暮らし方もあるんだ!という発見があると思います。
完全予約制の見学会ですので、興味のある方はご予約の上、ぜひご来場ください。イベントの詳細はこちらに掲載しています。
それでは工事レポートを始めます。まずは瀬戸内海に面した北側の外観です。ダークブラウンに塗装した梁(はり)はベイマツ、柱はヒノキです。外装用の耐水塗料を塗って仕上げています。
ウッドデッキの施工も始まりました。ウッドデッキは耐久耐候性が非常に高いボルネオ産のセランガンバツという天然木材を使って作っていきます。金属のように硬い木材なので、切るのはもちろん、釘一本打つだけでも大変な労力がかかります。
室内から見た海側の開口部です。ウッドデッキができあがりつつあります。
建具はEIDAI(永大産業)のラスティックカラーのシリーズを採用しています。小学校時代の記憶を呼び覚ますような懐かしい色合いが特徴の建具です。ちなみにラスティック(RUSTIC)というのは「素朴な」という意味の英語です。
こちらは家具屋さんが造作したフルオーダーの洗面化粧台です。こちらもアンティークっぽい色合いに塗装されています。完成が本当に楽しみなお家です。
最後に恒例(?)のT様邸からの瀬戸内海の眺望です。冬から春になり、海の色が濃くなってきました。T様邸の家づくりを通じて、海の色の移り変わりに敏感になりました。
◎多喜浜・M様邸(プライバシーを確保した開放的な家)
前回基礎工事の様子をレポートしたM様邸。今回は3月29日に行った上棟の様子を紹介します。
下の写真は、9時17分のM様邸の様子です。早くも1階部分が組み上がっています。チームM様邸、仕事が速いです(しかも丁寧です)。
続いて2階部分の構造材をレッカーで運び入れている様子です。木材を吊り下げている銀色のヒモ、正式名称を「スリングベルト」と言いますが、これほど多種多様な呼び方をされている物体を私は知りません。
帯、バンド、代付(ダイヅケ)、ヒモ、ベルト、スリング、ロープ、ワイヤーなど、職人によって呼び名がマチマチです。新人の職人が、「ヒモ取って」「バンド取って」「スリングかけて」と一斉に言われて、あたふたする。建築現場あるあるのひとつです。
下の写真は、1階の天井部分です。横向きの太い木材が梁(はり)、梁に直角に交差している細い木材が「つなぎ梁(ばり)」です。つなぎ梁は通常90センチ間隔で入れますが、M様邸は将来2階にピアノを入れる可能性があるということで、ピアノを置く可能性のある床部分には、つなぎ梁を45センチ間隔で入れて補強しています。
2階天井のアルミ遮熱シートの施工が完了し、屋根組みが始まりました。時刻は14時03分です。アルミ遮熱シートは、太陽の輻射熱を反射するので、夏涼しい家になります。アルミ遮熱シートのあるなしで夏のエアコンの効き具合、夏の夜の寝苦しさがまったく違います。
16時35分。屋根組みが完了し、上棟が無事に終わりました。
上棟後に行った上棟式の様子です。M様邸の棟梁による祝詞奏上(のりとそうじょう)の様子です。無事に家が完成することを皆で祈りました。
◎船木・N様邸(平屋建て)
3月12日に地鎮祭を執り行い、いよいよ建築工事が始まりました。下の写真は神主さんとなにやら打ち合わせ中の弊社の髙瀨です。好天に恵まれました。
3月15日。地盤改良工事の様子です。地盤改良の方法には、敷地の地耐力に応じて表層改良、柱状改良、鋼管杭工法などがありますが、N様邸で行っているのは表層改良です。
3月19日。基礎配筋が組み上がり、第三者機関による配筋検査を受けました。もちろん合格しています。
4月3日。一目でアイワホームの基礎とわかる、アンカーボルトが林立する基礎ができあがりました。(建築関係者しかわからないですが涙)アンカーボルトが多い理由については先月号のM様邸の工事レポートに詳しく書いたので今回は割愛します。(先月号はこちらです)
最後にN様邸の手書き風パースを載せておきます。完成が楽しみです。
◎庄内町・T様邸(ラ・クーヤTRF)
庄内町でスキップ構造の5階層の家づくりが始まりました。リビングから一段下がった半地下スペースに和室を設けたラ・クーヤTRFです。
まずは、T様邸の完成予想パースの紹介です。外から見ると、四角形のキューブハウスですが、中に入るとスキップ構造の忍者屋敷のような遊び心いっぱいのプランが詰まっています。
4月11日には基礎配筋が終わり、配筋検査も完了しました。
別角度からの写真です。この間まで満開に咲いていた桜が、すっかり散ってしまいました。今年は新型コロナウイルスの問題もあり、ゆっくり桜を楽しむ余裕もありませんでした。
◎中村・K様邸(平屋建て)
中村地区でも新しく家づくりが始まりました。1月に開催したH様邸の完成見学会にご来場されたお客様です。ロフトスペースをご主人の書斎として利用する「ロフト付きの平屋建て」です。
古家の解体工事をゴールデンウイークに予定しているので、工事レポートは来々月あたりから始まると思います。下の絵はK様邸の完成予想パースです。
◎八雲町・H様邸(ZEH仕様の平屋建て)
1月にお引渡しをしたH様邸ですが、引き渡し時には未完成だった外構ができあがったので、写真を撮ってきました。家は外構のあるなしで、見栄えがずいぶん変わります。
フラットルーフの大型カーポートを設置したH様邸。以前は丸くカーブした屋根が主流でしたが、最近はこのようなフラットルーフを選ばれる方も増えてきました。
玄関に植えられたオリーブの木。大木になると、荘厳な雰囲気になります。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
新型コロナウイルスの影響で入荷が止まっていた住宅設備については、メーカーによって多少の差はありますが、徐々に入荷が再開しつつあります。とはいえ、以前は発注の3日後に配達されてきたトイレが、発注から現場に届くまで3カ月かかるなど、さまざまな影響は残っています。
そんな中、職人や大工から、釘やビスの入手が難しくなってきたという声をチラホラ聞くようになりました。実は釘やビスもほとんどが中国製で、流通が遅滞しているそうです。
なにからなにまで中国製で空恐ろしい気がします。食料自給率と同じように工業製品の自給率もちゃんと調べておかないと、いざというときに大変なことになるような気がします。
◎髙瀨の近況報告
1月にお引渡しを終えたYさんが、突然事務所に見えられて、「お世話になりました!」とお菓子とワインをいただきました。Yさんとワインのお話しをした記憶がないのですが、このブログでワインのことを数回書いたので、もしかしたらそれを読んでいただいたのかもしれません。
Yさま、お気遣いいただきありがとうございました!いただいたワイン、大変美味しかったです!
(続く)