月刊アイワホーム3月号/「アンカーボルトが林立する基礎のひみつ」と「新型コロナウイルスによる影響」と「空飛ぶタイヤは面白い!」のお話
新型コロナウイルスの影響で、システムキッチンのIH、食洗機やトイレといった住宅設備の納品がすべてストップしている状況です。LIXIL、パナソニック、TOTOなど、ほとんどすべてのメーカーの製品が納期未定、そして受注停止という状況です。住宅設備に使われている中国製部品の供給が滞っているのが原因です。
一昨年の台風21号の際も大幅な納期の遅延が発生しましたが、今回は入荷の見通しがまったく立たないという点で、事態はより深刻です。
こういう不測の事態のためにアイワホームでは、トイレやIHクッキングヒーターといった設備機器を常に数台、在庫確保するようにしています。お引き渡しの際は、いったん手持ちのトイレを入れておき、ご希望の商品が入荷したら取り替える段取りです。
しかし、これも一時的な手法で、住宅設備機器の納品が長期間に及んだ場合は、他社さん同様にお施主様には待っていただくしか方法がありません。
なお、上記の取り換え工事費や仮使いの住宅設備代は、当社負担です。パンデミックに至った今日、なんとかはやく収まってほしいものです。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎川東・I様邸(回遊型動線のキューブハウス)
I様邸の家づくりは順調に進んでいます。
外壁は下の写真のように、ほぼ完成しています。太陽光の反射で、写真ではグレーに見えますが、実際は黒色の外壁です。
続いてI様邸のLDKの写真です。I様邸のLDKは「折り上げ天井」と「折り下げ天井」を組み合わせた複雑な形状になっています。
上の写真を見ていただくと、手前側の天井が四角く凹んでいるのがわかると思います。これが「折り上げ天井」になる部分です。折り上げ天井の下はリビングになります。
折り上げ天井にして天井を一段高くすると、視覚的な奥行きと広がりが生まれ、リゾートホテルのようなスタイリッシュな空間になります。
逆に、写真奥の円形に天井が下がっている部分は「折り下げ天井」です。この下はキッチンになります。折り下げ天井にして、そこだけ壁紙の色を変えたりすると、カフェっぽい落ち着いた雰囲気を演出できます。
ひとつづきの空間で折り上げ天井と折り下げ天井があり、しかも折り下げの方は円形です。大工は大変だと思うのですが、現場で聞いてみたら逆にやりがいを感じて楽しそうでした。頼りになるプロフェッショナルです。
◎四国中央市・T様邸(見晴らしの良い高台に建つ平屋建て)
前回上棟の様子をレポートした海の見えるT様邸。工事は順調に進んでいます。
工事のレポートに入る前にお知らせがあります。3月20日(祝)・21日(土)の両日、T様邸で予約制の現場見学会を行います。興味のある方はご予約の上、ぜひご来場ください。
工事レポートに戻ります。まずは瀬戸内海に面した北側の外観から。外壁は白いサイディングを縦貼りにしたアメリカンスタイルです。自社の建物ながら、カッコいい外観だと思います。
続いて、T様邸のリビングから見た瀬戸内海の眺望です。海に面したリビングには高さ2m40㎝のハイサッシを4組入れています。海側は全部窓といった感じになっています。
壁と天井には断熱材(発泡ウレタンフォーム)がびっしり充填されています。ウレタンフォームの吹き付け断熱は、グラスウールに比べて格段に断熱性が高いため、冬暖かいのはもちろん、夏もエアコンがよく効きます。ぽっかり開いているのは薪ストーブの煙突用の開口部です。
下の写真の真ん中に積まれているのは「あずみの松」という無垢のフローリング材です。昔は一枚板を使うこともありましたが、歪みや反りがひどいので最近はフィンガージョイントといって、途中で板を継ぐことで歪みや反りを防ぐ加工をしたフローリング用無垢材を使うようにしています。
キッチンの床には濃いグレーのタイルを敷きます。こちらの工事も順調に進んでいます。
◎多喜浜・M様邸(プライバシーを確保した開放的な家)
下の2枚の写真は2月19日の配筋検査の日に撮影したものです。配筋検査では、第三者機関の検査員の方に、鉄筋の太さ、鉄筋のピッチ(間隔)、コンクリートのかぶり厚さ(基礎ができあがった時に、コンクリートの表面からどれぐらいの深さに鉄筋が配置されるか)などを細かく検査してもらいます。
M様邸の基礎は、もちろん合格です。後述しますが、アイワホームは基礎にもこだわりを持っています。
できあがった基礎がこちらです。基礎から突き出ている長い金具がホールダウン金物、短い金具がアンカーボルトです。ホールダウン金物は建物の柱と基礎を緊結する金具、アンカーボルトは建物の土台と基礎を緊結する金具です。
アイワホームの基礎は、アンカーボルトの数が多いことが特徴です。一般的な基礎の倍ぐらい入れています。また単純に数が多いだけではなく、多めに入れる場所も決めていて、サッシ窓を設置する部分と人通口の両サイドに多く入れるようにしています。
基礎の上に置く土台は木材ですから、乾燥や湿気で伸びたり縮んだりして、その結果多少の歪みや反りはどうしても出てきます。アンカーボルトが少ないとその歪みや反りを抑えきれず、サッシ窓の開け閉めが重くなることがよくあるのです。最近のサッシは樹脂製なので、昔のアルミサッシに比べて耐力が弱く、少しの反りや歪みで窓の開け閉めが重くなります。そういったことを避けるために、アンカーボルトを増やしているのです。
床下を点検するために開ける基礎の人通口も、建物の構造的には弱点となる部分です。ここにもアンカーボルトを多く入れることで基礎と土台をより強く固定するようにしています。
◎船木・N様邸(平屋建て)
下の写真は、給排水の引き込み工事完了後の写真です。基礎工事はこれからですが、その準備は着々と進んでいます。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
新型コロナウイルスの影響で、スポーツジムにも行かず、映画館にも行かず、もっぱらインドアな日々を静かに送っています。同じように家の中で過ごす方が多いと思いますので、ぜひ見てほしい映画を1本紹介しておきます。
TOKIOの長瀬智也さん主演の「空飛ぶタイヤ」です。周りの映画好きが口を揃えて「面白いから絶対に見た方がいい!」というので見たところ、たしかに面白かったです。ドラマチックなストーリー展開なのですが、それがほぼ実話というのも感動的です。おすすめです!
◎髙瀨の近況報告
余分に買いだめをしておくことが苦手で、トイレットペーパーもそろそろなくなるかな、というタイミングで買いに行くのですが、そんな綱渡り的なライフスタイルを今回の新型コロナウイルスによる買いだめ騒動が直撃し、あやうくトイレットペーパーが切れるところでした。
買いだめ騒動のことなどつゆ知らず、トイレットペーパーが残り少なくなったので、いつものようにスーパーに買いに行くと、棚がすっかり空っぽ。え~っと思い、よ~く探してみると一番上の棚の隅の方に1つだけ残っているのを発見!なんとか手に入れることができました。
これからは、最近流行りつつある「ローリングストック」を取り入れたいと思います!
ローリングストックとは?
普段から少し多めに食材や生活必需品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料や生活必需品を家に備蓄しておく方法
(続く)