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月刊アイワホーム12月号/「黒とグレーのモノトーンが映えるK様邸の完成写真大公開」と「ガルバリウム鋼板は電波障害の危険アリ」のお話

|Date:2024年12月16日 | Category:月刊アイワホーム |

 

耐久性に優れ、見た目もスタイリッシュということで人気のガルバリウム鋼板の外壁。当社のお客様でも選ばれる方が多いですが、携帯の電波がつながりにくくなるという点は、あらかじめ知っておきたい短所です。

 

屋内への電波は、窓から7割、壁から3割が入ってくると言われているのですが、ガルバリウム鋼板は電波を遮断する性質があるため、壁からの3割が期待できなくなります。

 

「でも窓から7割入ってくるなら問題ないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、近年普及が進む遮熱・断熱性能に優れたLow-Eガラスは、表面にコーティングされた金属膜が原因で、ガルバリウム鋼板以上に電波を通さないため、結果的に屋内で携帯がつながりにくい、あるいはまったくつながらないという、困ったことになってしまうのです。

(写真はガルバリウム鋼板にLow-Eガラスのサッシを組み合わせた当社施工例)

 

 

ちなみに、AGC(旧旭硝子)が行った実験では、Low-Eガラスを通過した5Gの電波強度は、通常のガラスの1万分の1にまで減衰するという結果が出ています。ガルバリウム鋼板とLow-Eガラスの組み合わせは、携帯の電波にとって非常に厳しい条件なのです。

 

では、どうすればよいのでしょうか?実は解決策はあり、携帯電話のキャリア各社に相談すると、調査員が屋内の電波状況を調べ、必要に応じて電波を増幅するレピータや、小型基地局となるフェムトセルを無料で貸し出してくれるのです。ただし、手続きが少し煩雑であり、また屋内全体で快適に電波がつながる状態になるとは限らないようです。したがって、Wi-Fi設定が必要不可欠な工事になります。

 

電波のためにガルバリウムの外壁をあきらめる必要はないと思いますが、後で知って「えーっ」とならないように、この場でお伝えしておきたいと思います。先に知っていれば、心の準備もできますし、対策も立てられますものね。

 

 

 

 

ただいま家づくり進行中!のコーナー

 

◎八幡・K様邸(2階建て)

 

今年4月に家づくりを始めたK様邸が無事に完成いたしました。黒とグレーで統一された、シックでエレガントなモダンデザインの注文住宅です。早速、完成写真を紹介していきたいと思います。

 

まずは、K様邸のLDKの写真から。アイアンの階段、黒く塗装した化粧梁、グレーの壁紙など、モノトーンで統一した落ち着いた空間です。最近平屋を建てることが多いので、吹き抜けの開放感が新鮮です。

 

 

少し角度を変えて撮ったLDKの写真。アイアンのスケルトン階段がカッコいいですね。

 

 

リビングから見上げた吹き抜け空間。吹き抜けは冷暖房効率が良くないのでは?と心配されるお客様がいらっしゃいますが、当社の建てる家は、高気密高断熱+基礎断熱+床下エアコン採用なので、そういった心配はありません。吹き抜けにした方が床下エアコンの暖気が2階まで上がるので、かえって効率が良いぐらいです。

 

 

ダイニングに設置したバブルシャンデリア(シャボン玉ライトと呼ぶ方もいます)。キラキラしてとてもステキです。

 

 

広々としたキッチンスペース。キッチンはペニンシュラで、ぐるっと回遊できる動線が魅力です。

 

 

キッチンの奥にはパントリーを、その隣には大型の収納スペースを配置しました。片付けがしやすい便利な間取りになっています。

 

 

リビング西側の脱衣室(ランドリールーム)と浴室。扉の向こう側には洗面室があります。最近は、脱衣室と洗面室を分ける間取りを選ぶお客様が増えています。年頃のご家族がお風呂を使用している間でも洗面室が使えるため、このスタイルは非常におすすめです。

 

 

造作洗面台。写真右の引き戸の向こうはトイレです。

 

 

モノトーンの落ち着いた雰囲気のトイレスペース。ペンダントライトの光が描く模様が空間のアクセントになっています。

 

 

2階ホールは、濃淡のグレーの壁紙とFIXウインドウから差し込む優しい光が組み合わさり、美術館の回廊のような雰囲気のある空間になっています。

 

 

主寝室の中に設けた書斎。

 

 

2階洋室(子ども部屋)1。

 

 

2階洋室(子ども部屋)2。

 

 

洋室のクローゼットの中には、収納棚を造作しています。

 

 

2階ファミリークローゼット。

 

 

最後に、K様邸の外観をご紹介します。黒を基調としたシンプルなデザインが特徴的です。中央のFIXウインドウの向こう側には、大きな吹き抜けが広がっています。

 

 

以上、K様邸の完成写真をご覧いただきました。後日、「施工事例ページ」にもK様邸の写真を掲載する予定です。今回ご紹介した以外の写真も多数掲載予定ですので、どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

◎阿島・I様邸(平屋建て)

 

先月号で完成写真を紹介させていただいたI様邸、外構工事も無事に完了いたしました。

 

広い敷地の半分ほどに土間コンクリートを打ち、敷地の周囲にはフェンスを立て、ウッドデッキの前には人工芝を敷いたプレイエリアを作っています(人工芝の敷設はI様のDIYです)。

 

完成写真を撮影したタイミングでは、外構は未完成だったのですが、モスグリーンの外壁材と人工芝の取り合わせがなかなかステキで、外構ができあがってから撮影できたら、もっとステキな写真が撮れたのに、と少々残念な気持ちになりました。

※外構は引き渡し後の工事だったので、タイミング的に難しかったのです。

 

 

 

 

◎松神子・A様邸(平屋建て)

 

完成に向けて、着々と工事が進むA様邸。大工工事がすっかり終わり、あとは壁紙工事と、照明などの取り付けを残すのみとなりました。

 

 

外壁の左官工事と屋根工事もほぼ終わり、足場も外れています。クリーム色の塗り壁と南欧風の洋瓦の組み合わせがステキなかわいらしい家ができあがりつつあります。

 

 

 

 

◎船木・O様邸(平屋建て)

 

先月、上棟の様子をレポートしたO様邸。下の写真は、11月上旬に行った現場打ち合わせの様子です。写真に写っている男性は電気工事の職人さんで、その横の女性は弊社の髙瀨です。柱の陰にO様ご夫妻がいらっしゃいます。

 

現場打ち合わせでは、コンセントの位置や数、スイッチの場所、照明の取付位置などを、ひとつずつしっかりと確認していきます。暮らし良い家を作る上で、とても大切な打ち合わせです。

 

 

現場打ち合わせが終わると、第三者機関の検査員による躯体検査を行います。下の写真が検査の様子です。当ブログでもお馴染みの魚釣りが大好きな検査員さんです。検査後、いつも豊漁の報告があり、毎月の釣りの予定日を聞いて、次の躯体検査の日時を入れるようにしています。

 

 

躯体検査が終わると、次は断熱工事です。壁の中と天井と、隙間なくたっぷりと、発泡ウレタンフォームを吹き付けておきます。

 

 

屋外では、外壁工事と屋根工事が着々と進んでいます。

 

 

屋根材はエメラルドグリーンのガルバリウム鋼板。晴れた日に見ると目の覚めるような色合いです。家ができあがると、自分の家の屋根を上から見ることはほとんどありません。ステキな色合いの屋根を作っても、お客様が見ることはほとんどないのです。もったいないなといつも思います。

 

 

 

 

◎船木・I様邸(平屋建て)

 

不動産会社による造成工事が進んでいます。当社が発注している工事ではないので、現場まで見に行く必要はないのですが、新居浜ではあまり聞かない社名の土木会社さんだったので、仕上がり具合が気になり、見に行ってきたのです。

 

 

見たところ、しっかりした造成をされているようで安心しました。写真の黄色い矢印の先に黒い土が写っていますが、この黒土は地面がよく締まるいい土です。いい仕事をする職人さんを見るとうれしくなります。

 

 

 

 

◎田の上・T様邸(平屋建て)

 

基礎工事が始まりました。下の写真は砕石敷きを終えたT様邸の土地の様子です。この後、防湿シートを敷き、捨てコンクリートを打ち、型枠を立て、基礎配筋を組んでいきます。

 

 

基礎の配筋工事が終わり、配筋検査を行いました。少し話が逸れますが、写真に写っているメジャーは、測定工具メーカーの新潟精機さんとゼネコンの大成建設さんが共同で開発した「スパイラルメジャー」という商品です。オレンジ色の金具の裏に磁石が付いていて、配筋にペタッとくっつくようになっています。これが驚くほど便利で、特に写真のような立ち上がり部分を撮影する場合、メジャーを固定させるのがとても手間だったのですが、その苦労がまったくなくなりました。

 

5年ほど前の発売以来、大ヒット商品となり、大手ゼネコンは数千本の単位で購入しているそうです。ゼネコン各社は人手不足に対応するため、以前から工事の省力化に取り組んでいますが、そういった取り組みの恩恵を当社も受けているというわけです。

 

 

基礎工事は順調に進み、コンクリートの打設が終わりました。

 

 

型枠を外し、基礎完成です。

 

 

 

 

アイワホームの近況コーナー

 

◎岸の近況報告

 

1月5日の日曜日から、新しい大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が始まります。江戸時代中期に、喜多川歌麿や葛飾北斎、東洲斎写楽、十返舎一九などの才能を発掘した出版人、蔦屋重三郎を主人公にした物語です。

主人公の蔦屋重三郎を演じるのは横浜流星さんですが、後々登場してくるであろう葛飾北斎や東洲斎写楽などを誰が演じるのか、非常に気になります。特に、謎の絵師として現代でもその正体が不明な東洲斎写楽がどのように描かれるのか、とても楽しみです。

 

ところで、先日「日曜日の初耳学」というTV番組に横浜流星さんが出られていて、「最近の目標は岡田准一さんと戦うこと」と話されていました。

横浜流星さんは中学時代に極真空手の世界大会で優勝し、映画の役作りのためにプロボクシングのライセンスを取得したほど、格闘技に関しては高い実力を持っています。一方の岡田准一さんも、ジークンドーと修斗のインストラクター資格を持ち、ブラジリアン柔術は黒帯の実力です。

アクション映画好きの私としては、二人が敵味方に分かれて戦う、あるいは協力して悪の組織に立ち向かうようなアクション映画をぜひ見てみたいと思っています。

ちなみに、あくまで個人的な想像ではありますが、もし実際に二人が戦った場合、組み技や締め技に長けている岡田准一さんに分があるように思います。

 

 

 

 

◎髙瀨の近況報告

 

I様邸に1年点検でお伺いした時のお話です。お住まいには特に不具合はないとのことでしたが、ご主人様から「シャワーのお湯がぬるい」とのご相談をいただきました。

 

シャワーのお湯がぬるいというご相談はよくあるお話で、多くの場合、給湯温度を50℃~60℃に設定することで解決します。最近主流のサーモスタット混合水栓は、水とお湯を混ぜて温度を調整する仕組みなので、給湯温度を40℃に設定していると、最大でも38℃程度のお湯しか出ません。そのため、必要な湯温より10℃以上高めに設定する必要があるのです(メーカー各社も50℃~60℃に設定されることを推奨しています)。

 

こうした説明をしながらI様邸の給湯温度を確認したところ、ちゃんと60℃に設定されていました。「これは故障かもしれない」と思い、試しに目盛りを45℃に設定してお湯を出してみると、きちんと熱いお湯(45℃はかなり熱いですよね)が出てきました。

「お湯、ちゃんと出ていますね」とお伝えすると、ご主人は45℃のお湯を平然と触って、「もっと熱いお湯がいい」とおっしゃるのです。ちなみに、火傷防止のため、どのメーカーの混合水栓も初期設定では45℃のお湯までしか出ないようになっています。

 

裏側のストッパーを外せば、50℃までのお湯が出る設定に変更することも可能で、その方法をお伝えしたのですが、熱すぎるお湯は体に良くないので、そんな熱いシャワーはやめた方がいいと、みんなで説得して、その日は帰ってきました。いろんな人がいらっしゃるので、家づくりの仕事は飽きることがありません。

(写真はタカラスタンダードのサーモスタット混合水栓です)

 

(続く)

 

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