月刊アイワホーム11月号/「L字型の平屋(I様邸)の完成写真大公開!」と「お客様からの嬉しいメッセージ」のお話
お客様からいただくプレゼントや差し入れのお話は、「(私たちも何かした方がいいのかな)」と、他のお客様に余計なプレッシャーを与えてしまいそうで、なかなか書きづらい話題なのですが、今回はそういう小さな葛藤を乗り越えて書いてみようと思います。
といってもそんなに大げさな話ではなく、先日、あるお客様から上棟のお礼にいただいたビールとお菓子の袋の中に、小さな紙片が入っていて、取り出して見てみると、それはお客様からのメッセージカードで、とても嬉しい気持ちになったというお話です。手紙はもちろん、年賀状の文化も廃れつつあり、手書きのメッセージを目にする機会も少なくなってきていますが、やはり手書きのカードはもらうととても嬉しいものだとしみじみ感じた次第です。危うく袋ごと捨ててしまうところで、気付いて本当に良かったです。
現場に差し入れをしてくださるお客様もいて、大工や職人一同、大変ありがたく思っています。こうして書くと、差し入れをお願いしているように思われるかもしれませんが、そのような意図はまったくありません。私が不在のときにいただくことも多いため、この場を借りて、改めてお礼をお伝えしたい気持ちです。本当にありがとうございます。
夏涼しく、冬暖かい。できあがった家は快適ですが、建築中の家は、夏暑く、冬寒く、建築現場はなかなか過酷です。そんな現場で食べる、お客様からいただいた一片のチョコレート。これに勝るご馳走はないと感じる時もあるのです。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎阿島・I様邸(平屋建て)
今年4月に家づくりが始まったI様邸が無事に完成いたしました。I様ご夫妻のたくさんの「やりたいこと」が詰まったステキな注文住宅です。早速、完成写真を紹介していきたいと思います。
まずは、I様邸のLDKをご紹介します。南北両サイドから日差しが入る明るい空間です。写真を撮影した日はあいにくの雨。それでもこれだけの明るさがあります。
キッチンは折り下げ天井にして、間接照明を入れています。キッチン横の勝手口は透明ガラスのドアを採用。開放的でスタイリッシュです。植栽が入るとピクチャーウインドウというか、ピクチャードアのように見えると思います。
別角度から撮影したLDK。写真左の上下2段のスキップ構造ですが、上段はセカンドリビングのようなロフト空間、下段は子供たちが遊んだり、本を読んだりする、ヌック的な空間になっています。
同じ場所をカメラを縦にして撮影した写真。リビングの半分が勾配天井になっていて、平屋とは思えない開放感があります。
キッチンからロフト方向を撮影。黒いアイアンの階段がステキですね。
キッチンの奥にはパントリーと冷蔵庫置き場を配置しています。冷蔵庫を隠すレイアウトは、キッチンスペースをスッキリ見せる効果があります。パントリーの右側にドアがあり、そこからLDKに戻れる回遊動線になっています。
こちらはリビング西側に配置した大型の土間スペース。壁にはOSB合板を使用しています。雨の日には子どもたちの遊び場として、また趣味の道具置き場やDIYスペースとして、さまざまな使い方ができる空間です。
続いて、アクセントウォールを施した主寝室。主寝室にはオープンタイプのクローゼットと小さな収納棚を作っています。
造作洗面台のある玄関スペース。
クラシカルなペンダントライトから光が溢れる、優しい雰囲気のトイレスペース。
ここからは外観の写真を紹介していきます。I様邸の外壁材は、ベースがモスグリーンのガルバリウム鋼板で、リビングの掃き出し窓の周囲だけ無垢の杉板貼りにしています。
外側から撮影した土間スペース。右奥のドアを入るとリビングです。モスグリーンのガルバリウム鋼板とOSB合板の組み合わせがカッコいいですね。
南側から撮影したI様邸。
南西側から撮影したI様邸。L字型の個性的な建物です。
以上、I様邸の完成写真をご覧いただきました。後日、「施工事例ページ」にもI様邸の写真を掲載する予定です。今回ご紹介した以外の写真も掲載予定ですので、どうぞお楽しみに。
◎八幡・K様邸(2階建て)
家づくりは順調に進んでいます。下の写真は吹き抜けの化粧梁。木目をあまり見せず、モノトーンの色調で内装を統一したいというご要望があり、黒く塗装しています。このあとグレーの壁紙を貼っていきます。シックで落ち着いた空間に仕上がると思います。
壁紙工事のための内部足場が組まれました。今までに見た中で一番と言ってもいいほど、堅牢な内部足場で、少し驚きました。内部足場は、クロス職人さんが足場屋さんに依頼して組んでもらうものです。もしかしたら高所恐怖症の職人さんなのかもしれません。
内部足場の2階部分です。すでに天井に壁紙が貼られています。
床下エアコンのカバーも、モノトーンの内装に合うように、化粧梁と同じ色に塗装しています。
◎松神子・A様邸(平屋建て)
下の写真は10月上旬に行った現場打ち合わせの様子です。手前の女性が弊社の髙瀨。その奥の黒い服装の男性が電気工事の職人さんです。柱の陰にA様ご夫妻がいらっしゃいます。電気打ち合わせでは、スイッチの位置、コンセントの位置と数、照明の取り付け場所などを、実際の生活動線をイメージしながら、ひとつひとつ念入りにチェックしていきます。暮らし心地に直結する大切な打ち合わせです。
現場打ち合わせが終わると、電気系統の配線工事を行い、その後、断熱工事を行います。下の写真は、断熱工事を終えたA様邸。現場発泡のウレタンフォームが壁内の隅々までたっぷり充填されています。
家の外では、外壁工事と屋根工事が着々と進んでいます。下の写真で、灰色の壁のように見えるのは遮熱透湿防水シートです。雨水の侵入を防ぐのはもちろん、太陽からの輻射熱も防ぐので、夏の暑さがかなり軽減されます。
屋根工事はすでに終わっています。久しぶりの瓦屋根です。プロヴァンス風デザインのA様邸にぴったりの、ランダムカラーの南欧風洋瓦を採用しています。とてもステキな仕上がりなのですが、家が完成し足場が外れてしまうと、上から見ることができなくなります。せっかくステキな屋根なのに残念です。
◎船木・O様邸(平屋建て)
10月末に上棟を行いました。下の写真は、柱建てが終わり一息ついている職人さんたちです。
梁と桁を組み終えました。
天井の構造材の上にアルミ遮熱シートを貼っていきます。
アルミ遮熱シートを貼り終えたら、その上に母屋(もや)や小屋束(こやづか)といった、屋根を支える構造材を組み、さらにその上に垂木を組み、野地板を貼っていきます。
下の写真は、上棟後に行った上棟式のひとコマです。大工がお清めのお酒を、奥様がお清めの塩をまき、最後にご主人がお清めの水をまいているところです。
◎船木・I様邸(平屋建て)
新しくI様邸の家づくりが始まりました。1年前にアイワホームで家を建ていただいたお客様からのご紹介でご縁をいただきました。蔵のような大収納と、中2階のホビールームがあるスキップ構造の平屋建てです。下の図がI様邸の完成予想パースです。片流れ屋根の一番高いところにスキップ構造が入ります。
こちらがI様邸の建築予定地です。現在、不動産会社による造成工事が行われています。
◎船木・O様邸(平屋建て)
もう一棟、新しい家づくりが始まりました。田の上のT様邸です。T様も以前に家を建てさせていただいたお客様からのご紹介でご縁をいただきました。ありがたいお話で、工務店冥利に尽きます。下の写真は10月下旬に行った地鎮祭の様子です。
下の図がT様邸の完成予想パースです。2階建てです。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
先日、久しぶりに港町にある「大鵬軒」に行ってきました。私が子どもの時代からあるラーメン屋さんで、昼時にはいつも行列ができる繁盛店なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。白い豚骨スープが、見た目とはウラハラにすごくあっさりしていて、とても美味しいのです。特に、チャーシューの味が抜群です。まだ行ったことがない方は、ぜひ一度足を運んでみてください。おすすめです。
話は変わりますが、最近読んで勉強になった本を2冊ご紹介します。森永卓郎さんの『書いてはいけない―日本経済墜落の真相』と、清原達郎さんの『わが投資術 市場は誰に微笑むか』です。
この2冊の著者である森永卓郎さんと清原達郎さんには共通点があり、お二人とも数カ月の余命宣告を受けています(森永さんは膵臓がん、清原さんは咽頭がん)。本の内容はまったく異なりますが、どちらも「死んでしまう前に書き残しておきたい」という執念のような気持ちで書かれた、ある種、遺書のような本です。本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取っていただきたいと思います。
◎髙瀨の近況報告
5年ぶりに一泊旅行に行ってきました。宿泊したのは「あじ温泉 庵治観光ホテル 海のやどり」さんです。瀬戸内海の島々が見える、昭和レトロな雰囲気のホテルです。
旅館でいただいた夕ご飯はとても美味しく、部屋からの景色も下の写真のように素敵でした(ちなみにこの写真はホテルの公式HPから拝借したもので、写っている素敵な女性は、残念ながら私ではありません)。
(続く)