月刊アイワホーム10月号/「コンセントの数は多すぎるぐらいがちょうどいい」と「2ドア設計で快適!“家事ラク”ストレージルーム」と「警察からの不思議な電話」のお話
下の写真は、先日完成した中村・F様邸のセカンドリビングです。矢印が6つありますが、その先はすべてコンセントです。そう、この部屋には「延長コードを使いたくない」というF様のご要望により、たくさんのコンセントが設置されています。
「さすがに多すぎるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも実際に暮らし始めて、テレビやソファなどの家具を置くと、ほとんどのコンセントは隠れてしまいます。これだけあれば、模様替えで家具の位置を動かしても、コンセントの位置で困ることはないでしょう。
何十年も前から、「注文住宅の後悔ランキング」といった記事が、さまざまな住宅雑誌やWEBメディアで発表されていますが、ランキング1位はずっと「コンセントが足りない」「位置が不便」といった“コンセント問題”です。
昔から注意喚起されているにもかかわらず、後悔する人が後を絶たない――実は“多すぎるくらい付ける”のが正解なのかもしれません。
費用面を考えても、新築時のコンセント増設は1か所あたり数千円ですが、建てた後では壁をはがして配線をやり直す必要があり、1か所数万円かかります。
コンセントについては「迷ったら付ける」「多すぎると思うくらい付ける」――それくらいの感覚で検討するのが良いように思います。
※下のリンクはスーモの「先輩412人に学ぶ、後悔ランキング」です。興味のある方はぜひご覧ください。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_plan/h0wp10049/
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎中村・Y様邸(2階建て)
家づくりは順調に進んでいます。下の写真は着々とできあがりつつあるストレージルームです。壁はOSBボードを使って、ラフなかんじに仕上げています。
このストレージルームには、おもしろい仕掛けがあり、中に2つドアがあるのです。下の写真のAは玄関に通じるドア、Bはキッチンに通じるドアです。Bのドアを開けるとすぐにパントリーがあり、買ってきた食材をサッと収納することができます。まさに“家事ラク”なストレージルームです。室内への入口が2カ所あるストレージルームは珍しいと思います。
Y様邸のもうひとつの特徴は、あちこちに作ったニッチの数々。下の写真は玄関ホールですが、左の壁にスリッパ掛け用のニッチと、その上に鍵を掛けるためのニッチを作っています。正面のアクセントウォールにも2つニッチを作っています。
こちらは主寝室。ベッドの頭側の壁に、スマホ充電用のニッチを造作しています。
パントリーの入口は、アール(曲線)の下がり壁を採用しています。その右側に、同じ形のニッチを造作しています。2つ並んでいると、なんだかかわいいですよね。ちなみに左側に見えているドアが、冒頭に書いたストレージルームへとつながるドアです。
2階の階段ホールの写真です。ここにはニッチではなく、腰壁の厚みを利用して、しっかりした造りの本棚をつくっています。
◎中村・F様邸(平屋建て)
5月から始まったF様邸の家づくりが、無事に終わりました。大きな既存住宅を、現在のご家族の暮らしに合わせて、コンパクトで住みやすいサイズに減築した建て替えです。これからは、こうした減築がますます増えていくように思います。
外観です。(玄関側は外構工事の資材がいっぱいなので、後ろからの写真を載せておきます)
冒頭で紹介した、たくさんのコンセントがあるセカンドリビング。
別角度から撮影したセカンドリビング。
◎萩生旦の上・T様邸(平屋建て)
9月末に上棟を行いました。下の写真は、梁と桁を組み上げたところです。
屋根組みの様子。縦方向の短い柱が「小屋束(こやづか)」、その上の横に長いのが「母屋(もや)」です。
母屋の上に垂木(たるき)をかけていきます。
垂木の上に野地板(屋根の下地材)を貼っていきます。これで屋根の構造が完成です。
続いて、家の外側にぐるりと耐力面材を施工していきます。ぐっと家らしくなってきました。最後にアイワホームの看板シートを取り付けて、上棟完了です。
こちらは屋内の様子。木の香りがいっぱいで、家づくりの中でも好きなタイミングのひとつです。
おまけの一枚。隣の田んぼの畔(あぜ)には、ちょうど彼岸花が咲いていました。お彼岸の時期に咲くから彼岸花。毎年、同じ時期にきっちり咲くのが不思議ですね。
◎河内町・K様邸(ラ・クーヤING)
工事は順調に進み、9月中旬には断熱工事を行いました。アイワホームでは、標準仕様の断熱材として現場発泡ウレタンフォームを採用しています。壁に吹き付けた瞬間に約100倍に発泡して、電気配線や金物類のわずかなすき間にも入り込むため、断熱欠損のない高い断熱性能が実現できます。
こちらは2階洋室(1)の写真。壁にも天井にも、ウレタンフォームをたっぷりと吹き付けています。
こちらは中2階。こちらも壁の中にきっちり隙間なくウレタンフォームを充填しています。
収納兼奥様の趣味の部屋になる予定の中3階。重ねて書きますが、しっかりウレタンフォームを吹き付けています。
手前が洋室(2)、奥が洋室(3)。洋室(3)はご主人の音楽室になる予定です。窓がないのはそのためで、ギターやピアノのほか、ドラムも演奏されるということなので、壁全体に遮音ボードを施工する予定です。
こちらはストレージルーム。ここにもウレタンフォームをしっかりと吹き付けています。写真ではやや狭く見えますが、実際には横幅260センチを確保しています。一般的な駐車場1台分の幅は約250センチなので、ワンボックスカー(車幅約170センチ)でも十分に停められる広さです。
最後に、9月下旬に行った外壁工事の様子をご紹介します。
下の写真は、建物北側の外壁材を施工しているところです。隣地境界までの距離が40センチしかないため、慎重に作業を進めていきます。
こちらは建物西側の外壁工事の様子。隣地境界までの距離は60センチありますが、敷地ギリギリまで建物が迫っているため、より慎重に作業を進めていきます。若い職人さんが体をねじるように動かしながら外壁材を貼ってくれました。お疲れさまです!
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
先日、お客様と話していて、最近はセルフレジやタブレットを使用するお店が多く、お店によって操作方法が違うため戸惑うことが多いと云っていました。特にセルフレジで後ろに人が並んでいる時は妙な緊張感がある、という話でしたが、それは私も感じます。
先日、ガストで昼食をとった際のこと。会計時に株主優待アプリをセルフレジでスキャンしようとしたところ、エラーが出て先に進めなくなってしまいました。店員さんでも対応できず、最終的に店長さんが来てくれて事なきを得たのですが、「株主優待アプリをセルフレジで使うお客様は初めてでした」とのことでした。
ガスト(すかいらーく)は若いお客様が多く、株主優待券を使う人は少ないのかもしれません。一方、コメダ珈琲では年配のお客様も多く、優待券を使う姿をたまに見かけます。コメダ珈琲は、ガストのようにセルフレジやロボット配膳を導入せず、スタッフが対応する昔ながらのスタイル。ゆえに機械エラーとは無縁です。IT化の波に乗らず、人海戦術で運営するコメダ珈琲。ガストとは本当に両極端だと思います。
そんなコメダ珈琲、人件費がかさみそうに思えますが、実は営業利益率は約20%。一方のガスト(すかいらーく)は6%ほどです。「人を減らして効率化すれば儲かる」とは限らない——とても興味深い事実だと思います。
◎髙瀨の近況報告
先日、松山市の警察から電話がありました。警察から電話が来ただけでもドキドキしてしまう私ですが、その内容にもっと驚かされました!
なんと、15年前に長男が財布ごとなくした健康保険証が、今ごろになって拾われ、交番に届けられたというのです。
そういえば、すっかり忘れていましたが、当時大学生で松山に下宿していた長男が、保険証や免許証、キャッシュカードなどを入れた財布をなくして大慌てしたという事件が確かにあったのです。
でも、なぜ15年も経って今さら保険証だけが見つかったのか?しかも財布ごとではなく、保険証だけ。15年間、保険証はどこにあったのか?誰かに使われていたのか?などなど、疑問が次々湧き上がり、なんとも言えない恐怖感に襲われました。
皆さんの中にも、こんな経験をしたことがある方はいますでしょうか?
(続く)