月刊アイワホーム1月号/「網戸の定位置は右側」と「サッシの進化にあわせて施工方法も変えていかないといけない」のお話
1年点検に伺う際は、事前にどこか不具合があるかどうかを聞くようにしています。そして、壁紙に浮きがある場合はクロスの職人さん、ドアのレバーが少し固い場合は建具の職人さん、という具合に各々の職人さんに同行してもらって、できるだけその場で解決するようにしています。
少し前にあるお客様の1年点検に伺った時の話です。事前に「窓から虫が網戸をすり抜けて入ってくる」というお話があったので、サッシ屋さんに同行してもらいました。
サッシ屋さんと一緒にすべての窓を念入りにチェックしたのですが、虫が入ってくるような隙間は全くありません。「どこから入ってくるんだろう?」とお客様ともども首を捻っていると、サッシ屋さんがひとこと「もしかして、普段網戸を左側に寄せていませんか?」
すると「左の時もあるし、右の時もあるし。特に決めていない」という答えが。これで謎はすべて解けました。引き違い窓の網戸は室内側からみて、右に寄せておかないと隙間から虫が入ってくる構造になっているのです。これはどのメーカーの引き違い窓も同じです。
わかりやすい説明がYKK AP社のホームページにありましたので、図とリンクを貼り付けておきます。
引用元:YKK AP社「網戸の上手な使い方」
https://www.ykkap.co.jp/madohint/summer/01/#season-section4
これから暖かくなってくると虫が増えてきます。網戸はちゃんと右側にあるでしょうか?あらためてご確認をおすすめします。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎郷・T様邸(平屋建て)
昨年の10月から工事の始まったT様邸が、無事に完成いたしました。(16日、17日にT様のご厚意により、予約制の完成見学会も開催させて頂きました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました)
完成したT様邸の外観写真を1枚紹介しておきます。建物は完成しましたが、ウッドデッキなどの外構はこれからです。
◎徳常町・S様邸(ラ・クーヤ オリジナルワイド)
昨年の10月末に完成したS様邸ですが、年末に門扉と外構が完成しましたので、その写真を載せておきます。ちなみに外構工事はアイワホームの施工ではなく、当社がご紹介させていただいた外構屋さんの施工です。
◎星原町・G様邸(2階建て注文住宅)
前回地鎮祭から配筋検査の様子をレポートしたG様邸。無事に建物の基礎が完成いたしました。
基礎から突き出ている長い金具が「ホールダウン金物」で、短い方が「アンカーボルト」です。アンカーボルトは基礎と土台を緊結するための金具で、ホールダウン金物は台風や地震の際に、柱が土台から浮き上がるのを防ぐための金具です。
もう一枚。完成したG様邸の基礎。アンカーボルト多めがアイワホームの基礎の特徴です。(アンカーボルトが多い理由は、下の御蔵町K様邸のレポートで説明しています)
◎外山町・戸建て賃貸住宅
2月中旬の完成に向けて、順調に工事が進んでいます。
下の写真は昨年の12月中旬ごろの写真です。銀色のアルミ遮熱シートで家をすっぽり包み込み、その上から胴縁を施工しているところです。アルミ遮熱シートは太陽からの輻射熱の大部分を遮断するので、冷房がよく効く、省エネ性能の高い家ができあがります。
次に、1月5日に撮影した写真です。右側の建物は外壁材の施工が終わり、シーリング(コーキングともいいます)作業が始まっています。
◎大生院・S様邸(平屋建て二世帯住宅)
昨年の12月21日に上棟を行いました。下の写真は、上棟開始直後の写真です。
隣地がご親族の敷地ということもあり、隣から資材を搬入していきます。
15時。天井のアルミ遮熱シートの施工が終わり、母屋(もや)や垂木(たるき)といった屋根の構造もできあがりました。2階建てと比べると、平屋建ての上棟はスピーディに進みます。
17時20分。上棟完了です。
年が明けて、1月5日のS様邸。アルミ遮熱シートと胴縁の施工が終わっています。
この日、第三者機関による躯体検査を行い、問題なく合格となりました。
◎御蔵町・K様邸(平屋建て)
K様邸の工事も順調に進んでいます。昨年の12月19日、無事に配筋検査に合格!
12月25日、クリスマスの日にコンクリートの打設を行いました。
1月2日の様子。玄関の土間部分はまだですが、ほぼ基礎が完成しました。
できあがった基礎の写真です。アンカーボルト多めの、ひとめでアイワホームの家とわかる基礎です。
星原町のG様邸のところでも書きましたが、アイワホームは基礎と土台を緊結するアンカーボルトをたくさん入れるようにしています。これは、耐震性を高めることはもちろん、土台の反りやねじれを防ぐことで、サッシ窓や扉の開け閉めが重くなることを防ぐ意味合いもあります。
建物の土台は木材なので、乾燥や湿気により、多少の反りはどうしても発生してしまいます。そのちょっとした反りが原因で、サッシ窓の開け閉めが重くなったりしてしまうのです。最近のサッシのフレームは断熱性能を高めるために樹脂の割合が大きくなり、以前の金属製のサッシに比べると、歪みや反りに弱いです。そんな背景から、アンカーボルトをたくさん入れることにしています。建材や住宅設備の進化にあわせて、施工方法も変えていかないといけないので、なかなか大変です。
◎岸の上町・W様邸(平屋建て)
W様邸の建築現場では、古家の解体が始まりました。昭和40年代の建物だと思うのですが、当時の建物は新建材が少なく、解体後の分別作業もそれほど手間がかかりません。
余談ですが、逆に厄介なのは、昭和60年ぐらいから平成7年の間に建てられたスレート瓦屋根の家。この時代のスレート瓦にはアスベストが多く含まれているので、解体費用が高くなりますし、現場を見に行くときもマスクが必須なので、気を使います。
◎東雲町・U様邸(ラ・クーヤBDF)
まもなく基礎工事が始まります。工事レポートは来月号以降で紹介していきます。
◎萩の台・M様邸(ラ・クーヤUSAフラット)
M様邸も工事が始まるのはもう少し先になります。今回は、M様邸の敷地の一部だけ載せておきます。
◎坂井町・W様邸(平屋建て)
坂井町で3月からW様邸の家づくりが始まります。W様との出会いは、一昨年(2019年)1月の見学会。あれから2年、ようやく念願の家づくりが始まります。今回は外観イメージだけの紹介です。乞うご期待!
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
お正月休みの間に「竹田和平の強運学」という本を読みました。竹田和平という方は、たまごボーロのシェア60%を占める会社(竹田製菓)の社長であり、尚且つ日本一の個人投資家といわれ、実際100社以上の上場会社の大株主でもありました。ありましたと過去形で書くのは今から5年前に亡くなっている故人だからです。
彼は、非常に道徳心の強い経営者で、正しいことを曲げずに行い、まわりに対する感謝の気持ちを忘れず、常にお客様の幸せを考える経営をされていました。実際、無精卵を使用した低価格のたまごボーロによってシェアを失った時も、赤ちゃんが口にするものは天然のものでないといけない、という信念から価格競争で不利になっても有精卵を使い続けた、というエピソードもあります。
私も経営者として共感する部分がたくさんあります。経営者の方も会社員の方も読んで損のない一冊だと思います。
◎髙瀨の近況報告
10件以上の家づくりが同時並行で進んでいて、次から次へとやってくる打ち合わせの波に溺れそうな日々を過ごしています。そんな中、年末に庄内町のT様邸の1年点検に伺ってきたのですが、お庭にご主人自作のすべり台と砂場とピザ窯とブランコとガーデンテーブルが設置されていて、その本格的な出来栄えに感動してしまいました。
写真を撮らせていただいたので、ちょっぴり紹介します。まずは、すべり台と砂場。
続いて、ピザ窯。どんな味のピザが焼けるのでしょうか?
新しい家での暮らしを満喫されているみたいで、うれしい気分になりました。
(続く)