めやす賃が、スタートしました。
今月5日からスタートした「めやす賃料」制度とは、
賃貸住宅の家賃表示を1か月の家賃ではなく、
家賃+敷金・礼金+更新料を合わせた4年間分の費用を、
1か月あたりに置き換えた金額です。
家賃10万円、敷金・礼金がそれぞれ2か月分(20万円ずつ)、
更新料が2年ごとに10万円だとしましょう。
4年間で総額530万円が必要だから、みなし賃料を計算すると
約11万円になります。
この新賃料表示は業界団体の日本賃貸住宅管理協会が、主導しており、
リクルートやヤフーなどのポータルサイトでも順次使用する予定です。
では、いったいなぜこんなものが誕生したと思いますか?
来年春にも最高裁で判決が下される「更新料」問題があるからだと
多くの評論家が、推測しています。
更新料は、一部の地域では当たり前のようになっていますが、
実は法的な根拠が何もありません。
予め賃料の中に含めて表示することで、
判決を有利にしようという狙いがあると云っています。
従来、更新料や敷金は大家と借り手の間でトラブルが多く発生しています。
そのいざこざを少しでも避けて
業界のイメージアップをする狙いもあると指摘しています。
もし更新料が違法と云う判決が下れば、時効なく過去の更新料を
全部返還しなくてはいけなくなれば、破産する人が続出することになります。