月刊アイワホーム9月号/「スポットクーラーの侮れない実力」と「プラス20センチの高基礎で得られる安心」のお話
今年の夏、現場があまりに暑く、大工や職人さんが熱中症になるのではと心配し、スポットクーラーを購入して現場に設置しました。下の写真にある大型扇風機の奥の白い機械が、そのスポットクーラーです。効果があるか半信半疑で買ったのですが、これが大正解!思っていた以上に優秀で、現場の暑さをかなり和らげることができました。
このスポットクーラーですが、建築現場の暑さ対策として、ゼネコン大手などは数百台単位で購入しているらしく、ネット通販ではどこも品切れ状態。市内のホームセンターを探し回ったところ、コメリでようやく1台だけ在庫があり、なんとか手に入れました。
苦労の末に手に入れ、しかも効果バッチリのスポットクーラー。現場の大工や職人さんたちも喜んでくれるはず、「社長ありがとう!」と言われるかと思いきや、返ってきたのは「夏も終わり、もういらないのに。」という予想外の言葉…がっくり。
とはいえ、サウナのような暑さの中で一日中働いていれば、そんな言葉も出てしまうでしょう。暑すぎたり寒すぎたりすると、やる気もどこかへ飛んでいってしまいます。いい家を作るためには、快適な職場環境を整えることがとても重要です。来年は在庫切れにならないうちに、現場の数だけスポットクーラーを調達しようと思います。
ただいま家づくり進行中!のコーナー
◎東雲町・I様邸(2階建て)
今年の3月から家づくりを始めたI様邸が、無事に完成しました!お引き渡し前に撮影した写真を少しご紹介します。
まずは外観です。コンパクトでシンプルな四角いデザインが特徴で、どこかかわいらしい雰囲気が漂っています。外構工事は、少し後に行う予定です。
次に、I様邸のリビングです。グレーのアクセントウォールが効いた、南向きで使いやすいリビングになっています。
こちらは2階の子供部屋です。シンプルな内装なので、お子様の成長に合わせて柔軟に部屋づくりができそうです。
◎阿島・I様邸(平屋建て)
外壁工事が完了しました。まもなく足場を解体していきます。
完成した外壁の、無垢の杉板貼りとモスグリーンのガルバリウム鋼板が組み合わさったところです。職人さんの頑張りできれいにおさまりました。
家の中では、内装工事が着々と進んでいます。矢印のところだけ、天井が一段下がっています。これはキッチンの折り下げ天井です。
LDKを別の角度から撮影した写真です。リビングの天井は勾配天井になっています。矢印で示したスペースは上がロフト、下は子供たちが遊んだり、本を読んだりする「秘密基地」的な空間になる予定です。
こちらはリビング横に配置した大型倉庫です。床は土間打ちで、壁にはOSB合板を使用しています。雨の日には子どもたちの遊び場として、また趣味の道具置き場やDIYスペースとして、さまざまな使い方ができる場所です。
◎八幡・K様邸(2階建て)
8月下旬に断熱工事を行いました。アイワホームでは、現場吹き付けの発泡ウレタンフォームを標準仕様の断熱材として使用しています。
発泡ウレタンフォームの施工は、専門の会社に依頼して行っています。写真に写っている男性は、その会社の社長さんです。繁盛しているようで、今回は社長自ら作業を行ってくれました。
黄色の丸の中、ウレタンフォームが少しはみ出しているように見えますが、これは吹き付けミスではなく、結合金物を断熱するためのものです。金属は木材に比べて熱伝導率が高く、結露する可能性があるため、念のために断熱処理を施しています。
家の外では外壁工事が進行中です。雲が秋の雲に変わり始めているような気がします。
◎松神子・A様邸(平屋建て)
A様邸の基礎工事が始まりました。
A様邸の基礎は、通常の高さ40センチから20センチ上げて、60センチの高基礎にしています。A様邸があるエリアは、60年ほど前に床下・床上浸水の被害が発生していて、そのため浸水想定区域に指定されています。将来的な浸水の可能性を考慮して、高基礎を採用されました。
60センチの高基礎にすることで、基礎や土台、床材を含めて、床の高さは地面から76.5センチになります。この高さだと、浸水に対してかなりの安心感が得られると思います。
◎船木・O様邸(平屋建て)
下の画像は、O様邸の現場に設置したWEBカメラの映像です。南側と西側の境界壁の補強工事の様子が映っています。家が完成してしまうと重機を入れるスペースがなくなり、工事が難しくなるため、先に進めています。
少し話がそれますが、アイワホームでは10年ほど前からすべての現場にWEBカメラを設置しています。事務所から現場の状況を確認できるので、とても便利です。
アイワホームの近況コーナー
◎岸の近況報告
半年ほど前から、事務所のLED蛍光灯がチカチカするようになりました。寿命かなと思い、新しい蛍光灯に取り換えたのですが、それでもその現象は改善しませんでした。
さらに2カ月ほど前からは、朝 事務所に来るとメインブレーカーが落ちていて、スイッチを押しても電気が点かないという状況が、週に1~2度起こるようになりました。さすがにこれはおかしいと思い、電気屋さんに調べてもらったところ、分電盤のメインブレーカー本体が漏電していることが判明しました。
漏電を検知して電気を遮断するはずの分電盤そのものが漏電するとは、非常に驚きました。下の写真がその漏電した分電盤です。電気屋さんによると、30年ほど前の製品だそうです。
分電盤の漏電が原因で、事務所のルーターとHDDが故障してしまいました。電気屋さんによると、稼働中に突然電源が落ちることが原因で、パソコンやテレビなどの電子機器が故障することがよくあるそうです。
予期せぬ出費にため息をついていると、「火事にならなくてよかったですよ」と慰められました。実際、分電盤の漏電が原因で火事になることも多いそうです。古い分電盤を使っていて、LED照明がチカチカするような症状が出たら要注意です!テレビやパソコンが壊れる前に、あるいは火事になる前に、新しいものに交換することをお勧めします。
◎髙瀨の近況報告
先月、八幡のK様邸と四国中央市のY様邸に、1年点検で伺いました。お引き渡しからもう1年が経ったのかと思うと、少し感慨深いものがあります。
K様からは事前に「トイレのドアが枠に少し当たる(こすれる)」というご連絡をいただいていたので、大工と2人で訪問し、蝶番をサッと調整して問題を解決しました。
Y様からは「玄関の引き戸を開け閉めする際に異音がする」というお話を伺っていたため、大工とサッシ屋さんの3人でお伺いしました。玄関の引き戸を何度も開閉しましたが、異音は確認できず、点検しても特に異常は見当たりませんでした。サッシ屋さんによると、引き戸のレールに砂や小石が入り込むことで異音が発生することがよくあるとのことでした。今回もそれが原因だったのではないかということで、しばらく様子を見ていただくことになりました。
1年点検に伺うと、私たちが建てた家が大切に使われていることを感じ、とてもうれしくなります。これからも、もっとたくさんの家を建てていきたいと思います。
(続く)