現在人気のあるシートフロアの欠点を知ってますか?
2016年07月12日 17:53 Category : 建築日記
従来からフローリングは木製でした。今でもそう信じている方が大部分でしょう。
フローリングには、無垢材と複合材の2種があります。一般的には合板(ベニヤ板)の表面に1~2mm厚の天然木の突板(表面板)を貼った複合材のフローリングが使われています。・・・別名単板フロア
しかし、日本においては2005年あたりから変化が始まり、近年では シートフロア が従来からの単板フロアより遙かに多く使用されています。
簡単に言うと シートフロア とは、突板の代わりに 印刷した多層フィルムを貼った ものです。
ワックスフリーで 手入れが要らず日焼けによる変色も少なくて 便利な床材ですが、今回添付写真のような現象が発生しました。この建物は凡そ8年ほど前に新築したお宅ですが、今年の夏の直射日光の影響で表面のシートが剥がれてきました。欠点として熱に弱いため、直射日光を浴び続けると数年の内にこの様な現象が発生します。
対策として直射日光を遮るために ブラインドやカーテンをするか窓の外側に樹木を植えるなどして対策を講じる必要があります。
表面が単板フロアの場合も 同じように熱に弱いのですが、このような表面が剥がれるのではなくひび割れやコーティングが無くなってしまいます。
今 流行のパラペット屋根は好きですか?
2016年06月27日 11:49 Category : 建築日記
この数年四角形状の屋根が流行っていて、弊社に
おいても年間数件はこの屋根建物を建てています。この
パラペット 屋根はコンクリートの建物では昔から
多く使用されていましたが、昨今木造の住宅や店舗でも
使用されるケースが増えてきました。流行は繰り返すとは
よく言ったもので昭和50年代にもセキスイハイムが四角い
住宅を多く供給した時期があります。
添付写真の立ち上がりの部分:笠木 をご覧いただいてお分かりかもしれませんが、立上がりの
天端が 外壁と反対の内側に傾斜していることに注目してください。約1/10の傾斜で内側の屋根
に施工しています。もし笠木:立上りの天端がフラット若しくは外壁側に傾斜していると、落ち
た雨水が 晴れた翌日にも流れてきたり落ちてきたりする心配が起きてきます。雨垂れで外壁が
汚れたり、サッシの回りからの水の侵入が無いとも限りません。
但し、木造でこの笠木の内向き傾斜は プレカット では無理があり大工さんの手作業で行われる
事になりますので、もしこう云った四角の家を希望する場合は 先方の住宅会社に念押しで伝え
てください。