月刊アイワホーム7月号

「1.5階建ての平屋!I様邸の完成写真を大公開!」と「電源スイッチのONとOFFの覚え方」のお話

さて、いきなりのクイズです。下の写真は、河内町K様邸の建築現場で使用している「夜間点ピカチューブライト」の電源スイッチですが、「○」と「-」、どちらが電源ONで、どちらが電源OFFか、わかりますでしょうか?

答えは「-」が電源ONで、「○」が電源OFFです。私はうっかり「○」がONだと勘違いして、夜に現場を見回りに行った際に、ライトが点いていないのを見て、自分の間違いに気付きました。しかし、これ、ややこしいと思いませんか?「○」の方が「まる」という意味で、電源ONっぽくないでしょうか?

調べてみると、この「○」と「-」は、IEC(国際電気標準会議)が決めた世界共通の記号で、それぞれ二進数の「0」と「1」、すなわちデジタル信号の0=OFF、1=ONを表しているそうです。ややこしいと思っていたものの、理屈がわかるとなんだか納得です。もう間違うことはないと思います。

ただいま家づくり進行中!のコーナー

■船木・I様邸(平屋建て)

昨年11月に着工したI様邸の家づくりが、無事に終わりました。スキップ構造を取り入れた、1.5階建ての平屋です。さっそく、完成した住まいの写真を紹介していきます。

まずは正面(南側)から撮影したI様邸。ギザギザした変形片流れの屋根がI様邸の特徴です。

少し斜めから撮影したI様邸。建物の東側が高くなっているのがわかりますでしょうか?この高くなった部分が1.5階になっています。

玄関の反対側(北東側)から撮影したI様邸。この角度から見ると、1.5階になっている建物東側の高さがよくわかります。

1.5階建てになっている、リビングの東側を撮った写真です。この写真に、スキップ構造を取り入れたI様邸の秘密がぎゅっと詰まっています。右下のぽっかりと空いた入口の向こうは、「蔵」のような大型収納スペースになっています。

家の中に入って、まずはLDKの写真です。明るめのフローリングと、白を基調とした壁紙で、すっきりと清潔感のある空間に仕上がっています。

こちらは、南側の掃き出し窓を背にして撮影したLDKの写真です。I様邸の間取りは、家の中央にLDKを配置し、そのまわりを子供部屋、主寝室、洗面室、ランドリールームがぐるりと囲むような構成になっています。さらに、ペニンシュラキッチンの袖壁側に通路を設けることで、回遊型の動線を実現。キッチンからどの部屋へもスムーズにアクセスできる、使い勝手のよい間取りになっています。

続いて、キッチンから撮影したLDKの写真。リビング全体を見渡せるキッチンは、お料理中でも家族の様子がわかるので、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。

では階段を上がっていきましょう。平屋なのに階段があるのが「1.5階建ての平屋」の面白いところです。

階段を上がった先にある扉を開けると‥

建物の1.5階部分に配置した、6.5帖の広さのホビールームが現れます。ホビールームにはご主人が趣味で集めているフィギュア模型を飾るためのガラスのショーケースを造作しました。ライトアップ用の照明も取り付けています。

ホビールームの扉の向こうにはさらなる階段が‥

その先には、約9帖の大きさの広々としたロフトがあります。子供が小さな間はプレイルームとして使えますし、パソコンルームや書斎としても使うことのできる空間です。

こちらは1階の主寝室。この主寝室は、上の写真のロフトの真下にあります。

リビングの一角に設けた、小さな畳スペース。大人も子どももワクワクできる、ヌック的な“隠れ家スペース”が随所にあるのが、I様邸の大きな魅力です。

最後に、キッチンの北側に設けたパントリー。アールの下がり壁と、格子柄のカジュアルな壁紙が特徴で、ちょっぴり可愛らしさのある空間に仕上がっています。

以上、I様邸の完成写真(の一部)をご覧いただきました。

■政枝町・Y様邸(平屋建て)

家づくりは順調に進んでいます。下の写真は、大工工事がすっかり終わったLDK。まもなくクロス工事が始まります。

Y様邸の外観。外壁工事が終わり、足場の解体も完了しています。完成まであと少しです。

■中村・Y様邸(2階建て)

6月上旬に上棟を行いました。

1階の梁(はり)と桁(けた)が組み上がったY様邸。雲ひとつない快晴の下での上棟となりました。今年は梅雨明けが早くて助かります。

余談ですが、雨の日に上棟を行っても、木造軸組み工法の家の場合、仕上がりにはまったく影響はありません(木質パネル工法の場合は、多少影響があります)。とはいえ、「雨の日の上棟は避けたい」というのがお客様の心情だと思いますので、当社では工期に余裕があれば、なるべく別の日に延期するようにしています。

2階の床を貼る職人さんたち。床材に頑丈な合板を使うことで、建物の構造を強固にする剛床工法を採用しています。 ハウスメーカーも含め、今はほとんどの建築会社が、剛床工法を採用しています。このとき、西日本では28ミリの合板を使いますが、東日本では24ミリの合板を使います。たまに勉強会などで、関東や東北の建築現場を視察すると、いつもより床がたわむので、変な感覚になります。西日本と東日本で厚みが違う明確な理由はだれも知らないようです。建築業界の7不思議のひとつだと思います。

2階の天井にアルミ遮熱シートを貼っている様子。アルミ遮熱シートは、太陽からの輻射熱を99%遮断するので、夏涼しい家ができあがります。この季節のアルミ遮熱シートの施工は、照り返しが強烈で、ものすごく過酷です。

アルミ遮熱シートの施工が終わり、屋根組みが始まりました。斜めに取り付けられた長い木は、垂木(たるき)です。

垂木の上に、屋根の下地となる野地板を貼っていきます。

野地板の上に、防水用のアスファルトルーフィング材を敷き詰めていきます。この作業が終わると、上棟完了です。

下の写真は上棟から約3週間後のY様邸。順調に家づくりが進んでいます。

■中村・F様邸(平屋建て)

基礎ができあがりました。下の写真の、基礎の上に載っている黒い物体は「基礎パッキン」です。基礎パッキンには、小さな通気口が開いていて、その通気口を空気が通り抜けることで、床下の換気が行われます。

昔は基礎の一部を長方形に切り欠いて床下換気口を設けていましたが、それだと通気が不十分で、床下に湿気がこもる原因になっていました。基礎パッキンが普及し、住宅の床下環境は相当に改善したと思います。

内部給排水工事の様子。ピンクがお湯で、ブルーが水です。内部給排水工事が終わると、いよいよ上棟です。

■萩生旦の上・T様邸(平屋建て)

基礎工事が始まりました。下の写真は、砕石の上に防湿シートを施工している様子です。防湿シートは、地面から上がってくる湿気から基礎を守るためのものです。

こちらはT様邸の現場からの眺望。四国山地が美しく見えています。3月号のブログでもご紹介しましたが、写真中央に写っている白い家は、10年以上前に当社が建築したU様邸です。萩生地区には、当社が手がけた家がたくさんあります。

工事は進み、配筋検査の様子です。以前は、黒板に必要事項をチョークで書き、それを配筋と一緒に撮影していました。言葉にすると簡単そうですが、実際には黒板が写真からはみ出していたり、ピントが合わずにぼけていたりと、何度も撮り直すことがあり、なかなか大変な作業でした。

最近は専用のスマホアプリ(タブレットアプリ)が登場し、下のような写真が簡単に撮れるようになりました。建築業界も、DX(デジタルトランスフォーメーション)の恩恵をしっかり受けています。

■河内町・K様邸(ラ・クーヤING)

下の写真は、まもなく家づくりが始まるK様邸の敷地です。今回はセットバックを行うのですが、工事中はそのセットバック部分にも足場を組むため、安全対策として簡易フェンスを設置しています。

夜間でもフェンスがしっかり目立つように、太陽光で発電して使えるLEDチューブライト(商品名:夜間点ピカチューブ)を取り付けています。