月刊アイワホーム4月号

意外と知られていない電気メーターの今昔

ブラウン管テレビやVHSビデオデッキなど、テクノロジーの進化によって姿を消した製品はたくさんありますが、住宅関連ではアナログ式の電気メーター(下の画像)が、この10年でほぼ姿を消してしまいました。代わって、自動検針システムを備えたスマートメーターの普及が進んでいます(昨年末の時点で全国での普及率が90%を超えたそうです)。

スマートメーターは使用した電気量のデータを「LPWA」という無線通信で電力会社に送信します。そのため、アナログ式電気メーターの消滅と同時に、電力会社の検針員という仕事も世の中からなくなってしまいました。また、電気の使い過ぎでブレーカーが落ちた際、ブレーカースイッチを自分で上げて復旧させたという経験は誰しも一度や二度はあると思いますが、スマートメーターの場合は電気の遮断や復旧も自動化されているので、「ブレーカーを上げる」という言葉も、近い将来、死語になるように思います。

アナログの電気メーター
スマートメーター

スマートメーターはアナログの電気メーターと比べて、機械的な味わいというか、愛嬌がないように思うのは私だけでしょうか。技術革新が進む中で捨て去られていく技術のことを「ロストテクノロジー」と言いますが、スマートメーターの普及によって姿を消しつつある昔の電気メーターもまた、ロストテクノロジーのひとつといえると思います。

ただいま家づくり進行中!のコーナー

■船木・I様邸(平屋建て)

前回、上棟の様子をお伝えしたI様邸。家づくりは順調に進んでいます。

下の写真は、大工工事が進むI様邸の屋内の様子です。矢印が指している、縦長のかまぼこの断面のような板は、いったい何かわかりますでしょうか?

実はこれ、電気工事屋さんへの注意喚起の印です。「この場所にニッチを造作するので、配線の際はこのスペースを空けておいてね」という意味合いです。作業ミスを防ぐ、ちょっとした工夫というわけです。

大工工事が一通り終わると、次は断熱工事。壁の中と天井に、たっぷりと発泡ウレタンフォームを吹き付けています。

外では、外壁工事も着々と進行中です。

■中村・F様邸(平屋建て)

今月、解体工事を行います。工事レポートは来月からスタートします。

■萩生旦の上・T様邸(平屋建て)

農地転用の手続きが終わり、造成工事が始まりました。まずはお隣の畑との間に擁壁を作っていきます。

■田の上・T様邸(2階建て)

家の前のポーチも完成し、外装工事はすべて完了しました。

家の中では壁紙工事が終わり、あとは照明の取り付け作業を残すのみとなっています。完成まで、あともう少しです!

[完成見学会のお知らせ]

今週末の土曜と日曜(4月19日と20日)、T様邸にて予約制の完成見学会を開催いたします。皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

■政枝町・Y様邸(平屋建て)

3月下旬に地鎮祭を執り行いました。下の写真はその準備中の様子です。

地鎮祭から3日後、掘り方が始まりました。「掘り方」とは、基礎をつくるために地面を掘り下げる工程のこと。会社によっては「根切り」「床掘り」とも呼ばれます。

地面の上に引かれた白線は、Y様邸の家のカタチを示すもの。基礎はこの白線の真上に立ち上がります。この内側を40センチほど掘り下げていきます。

■中村・Y様邸(2階建て)

農地転用の手続きが完了し、いよいよ基礎工事の準備が始まりました。

まず最初は、道路と敷地の間にある高さ30センチほどの「土留め」を“はつる”作業から。「はつる(斫る)」とは、コンクリート製品を壊したり、削ったり、穴を開けたり、切断したりする作業のことを指します。

下の写真の作業員さんですが、はつる前に粉塵(主に土埃)対策として水を撒いています。このくらいの土留めをはつる場合、粉塵対策をせずにすぐに作業に入る業者さんが多いですが、この業者さんは丁寧に粉塵対策を行ってくれるので安心できます(少し水を撒くだけで、土埃の量は大きく変わります)。

土留めをはつる作業員さん。このあと、畑の「肥土(こえつち)」を鋤取る(すきとる)作業が控えています。畑の土はフカフカで、その上に家を建てることはできないのです。

翌日、肥土の鋤取りが終わりました。表面から40センチほど鋤取ったところで、もとの堅い地面が出てきました。土留めもきれいさっぱりなくなっています。このあと、基礎工事が始まります。